Webサイトを作成するに当たって必ず突き当たる言葉がドメインです。
普段聞き慣れないこのドメインとは、Webサイトに対してどの様な存在であり、また役割を果たすのかをこのページでじっくり解説したいと思います。
ドメインの基礎知識
ドメインが利用される場面は、Webサイトを閲覧したり、メールを送受信する場合です。
ドメインを簡潔に表現すると「インターネット上での住所」です。インターネット上での情報のありかを示す大切な道しるべです。
また、ドメインは唯一の存在で、同じドメインはありません。
例えば、弊社所有のドメインで説明すると、赤の文字列がドメインに該当します。
上のドメインの前に「.」(ドット)で区切られた緑の文字列はホスト名と言います。例にある「www.」がよく知られていますが、ドメインの前に任意で付け加えることができます(ホスト名なしでもドメインは運用できます)。
ホスト名は、インターネット上のネットワーク(ドメイン)内のコンピューターを人間が識別しやすいように付けられた名前です。
「www.value-domain.com」を分かりやすく説明すると下記の様になります。
「www.value-domain.com」の様に、ホスト名とドメイン全て揃った状態をFQDNと呼びます。
ドメインにまつわる名称の違い
ドメイン | value-domain.com |
---|---|
URL | https://www.value-domain.com |
FQDN | ホスト名(www).value-domain.com |
ドメインの種類
一般トップレベルドメイン(gTLD)
全世界で誰でも登録が可能なドメインです。
.com | 商業組織 |
---|---|
.net | ネットワーク |
.org | 非営利組織 |
.info | 情報 |
.biz | ビジネス |
.asia | アジア太平洋地域 |
国別ドメイン(ccTLD)
国や地域毎に割り当てられたドメインで、ドメインによってはその国・地域に存在する方でないと登録できないものもあります。
.jp | 日本 |
---|---|
.me | モンテネグロ |
.tv | ツバル |
.us | アメリカ合衆国 |
.cn | 中国 |
新ドメイン(New gTLD)
2013年頃から登録が可能になった、レジストリ企業・団体から申請された、新しいドメインです。700種類以上あります。
.click | クリック |
---|---|
.link | リンク |
.shop | 店/ショップ |
.tokyo | 東京 |
.xyz | XYZ |
セカンドレベルドメイン(SLD)
トップレベルドメイン以下に属しているドメインです。
.co.jp | 株式会社などの一般企業 |
---|---|
.or.jp | 財団法人など会社以外の団体・組織 |
.ne.jp | プロバイダなどネットワーク関係 |
▲「.jp」に属する、属性型JPドメインは取得可能な組織が限定されるドメインです。
基本、1組織1ドメインしか登録できません。
.jp.net | 日本のネットワーク |
---|---|
.jpn.com | 日本の商業組織 |
独自ドメイン
「●●●.com」「●●●.co.jp」などの様に、●●●の部分に希望の任意の文字列を付け、ご自身で所有するドメインが独自ドメインです。
独自ドメインは無二の存在です。弊社で所有している「value-domain.com」と同一のドメインは他の方が取得することはできません。
また、ドメインの取得は企業・個人にかかわらず可能です。
サブドメイン
ドメインとは?の章で説明した、独自ドメインの前に文字列(ホスト名)を付けてドメインを分割して使える様にしたのがサブドメインです。サブ(下位・補助)が意味する通り、独自ドメインに付帯したドメインです。
弊社サービスのレンタルサーバーを契約すると無料で利用できるドメインもサブドメインです。サブドメインの階層に制限はありません。
[例]バリューサーバーで提供しているサブドメイン(緑字がホスト名)
例に挙げたドメインは「.」で区切られている最初の文字列以外は同じなので、同列のサイトと思われるかもしれませんが、サブドメインを使うことで異なった別サイトとして運営することが可能になります。
もちろん検索エンジンでもそれぞれ別個のWebサイトとして認識されます。
ドメインの活用と有用性
ドメインを利用するには
Webサイトを公開したり、メールアドレスの送受信にはサーバーが必要です。サーバーには、Webサイトやメールの情報が格納されており、クライアントの要求(Webサイトを表示したいや、メールを受信したいなど)に応じてレスポンスを返します。
ドメインの役割
ドメインはインターネット上の住所と表現しましたが、本来はIPアドレス(例:157.7.184.35)と呼ばれる4つに区切られた数字で成り立つ識別子で情報の所在を示しています。IPアドレスはサーバーに割り当てられています。
ただ、羅列した数字だと覚え辛かったり、数字を1文字間違えるとアクセスできなかったりと実用的ではありません。それらを解消する役割を担うのがドメインです。
IPアドレスが本当の住所なら、ドメインは表札と比喩できます。
身近な単語や短い文字列、会社・ブランド名を使ったドメインなどは、認識されやすい上に、 Webサイトの周知やアクセス増加にも有益です。
IPアドレスとの関係
ドメインとIPアドレスはどの様な関係があるのでしょうか。
ブラウザで「https://www.value-domain.com」にアクセスするとします。リクエストされたドメインのWebサイトを表示するには、本当の情報の所在地であるIPアドレス「157.7.184.35」(サーバー)まで導かなければいけません。
ドメインをIPアドレスに変換する役割を果たすのは、DNS(Domain Name System)と呼ばれるシステムです。DNS を実行するのはDNSサーバーと呼ばれる専用サーバーで、Webサイトの閲覧やメール配信にはDNSサーバーが不可欠なのです。
ドメインのメリット
ドメインを所有する限り、サーバーの管理業者やプロバイダの契約を変更しても同じURLやメールアドレスを永久的に使い続けられます。
サーバーに付属しているドメインや無料提供のブログなどの場合、引っ越しをしたり、サービスの提供が終了した場合にはURLの変更を余儀なくされてしまいます。
SEO
検索エンジンはドメインの運用暦が長い程、信頼度が高いと評価する様です。独自ドメインを所持しているとサーバーの引越しをしてもドメインはそのまま引き継げますので、培ってきたドメインの信頼度を失いません。
ドメインの前に指定する任意の文字列はコンテンツの内容に沿っている方が上位表示されやすいと言われています。
[例]ドメイン登録サイトの場合
ただし、ドメインの種類(gTLD、ccTLD、新ドメイン)による検索エンジンの評価に影響はありません。
ユーザーに伝わりやすい、用途に則したドメインの利用をお勧めします。
ドメインの管理機関
レジストリとレジストラ
レジストリはドメインの登録情報のデータベースを一元管理する上位機関です。
1つのトップレベルドメイン※に対し、1つのレジストリが存在します。JPドメインはJPRS、.comや.net はVeriSignにより管理されています。
レジストラはドメインの登録申請を受付ける業者で、申請のあったドメイン情報をレジストリのデータベースに登録する権限をもちます。
バリュードメインと契約しているレジストラは、GMO、eNom、KeySystemsです。
ドメインの取得・登録
ドメインの取得は先着順です。
また、国別ドメインなどの様にドメインの種類によっては、登録に制限のある場合があります。
ドメインの登録は登録代行を行っているICANN※公認レジストラの代理店や、JPRS認定の指定事業者である弊社サービス・バリュードメインにて行えます。
1年単位での登録がほとんどで、価格はドメインの種類によって異なります。
ドメイン名やIPアドレス、DNSルートネームサーバー(ドメインに関する情報の最上位の部分を管理するDNSサーバー)システムの運用などの管理を行う非営利の国際機関です。
ドメイン取得に迷った時の参考に
初めてドメインを取得する場合、どの種類が最適かに悩むと思います。Webサイトの分類別による定番ドメインを紹介します。
個人サイト向け | .com .net .biz .jp |
---|---|
企業・法人サイト向け | .co.jp .com |
サービスサイト向け | .jp .com .net |
ECサイト向け | .com .shop |
おすすめのサービス
ドメインを購入するなら、サーバーと一括管理が可能なバリュードメイン
バリュードメインは、ドメイン登録実績500万件を誇るドメイン取得・管理サービスです。
また、高品質なレンタルサーバーも提供しておりますので、ドメインとサーバーの一括管理を行うことができ、大切なWebサイトの運用が簡単・便利になります。
そして、安心してご利用いただける様、ライブチャットやメールでのサポートにも対応しております。
Webサイトで「マニュアル」や「よくある質問」も公開しており、24時間いつでも閲覧できます。
バリュードメインでは、570種類以上のドメインを低価格でご提供
- .com .net .jp .site .work など
- 人気ドメインを割引価格で取得
ドメインについてご理解いただけたでしょうか?
独自ドメインには簡単にまとめると以下の様な仕組みやメリットがあります。
- 唯一の存在で、同じドメインを他人が所有することはできない。
- サーバーの引っ越しをしたりしてもURLの変更の必要がなく、永続的に使い続けられる。
- 長く使用する程、検索エンジンからの信用度が上がり、評価が高くなる。
- 会社名やブランド名をドメインにすることで、PRになったり、覚えてもらいやすくなる。
これらの特徴を踏まえた上で、独自ドメインの利用をご検討ください。