WordPressブロックエディタとは？使い方を初心者向けに図解で解説

執筆エリアの詳細は「ブロックエディタの使い方」で解説するので、ここでは「ヘッダーメニューバー」と「設定サイドバー」に焦点を当てて説明します。

今回はWordPress標準テーマを使用し、エディタ拡張プラグインは導入していません。テーマやプラグインによっては、項目が変わる可能性があるため覚えておいてください。

ヘッダーメニューバー

ブロックエディタのヘッダーメニューバーは、エディタ画面の最上部に表示されるメニュー領域です。

記事の編集時に使用する各種の操作ボタンが、このエリアに並んでいます。

例えば、「②ブロック追加」「⑦下書き保存」「⑧プレビュー」「⑨公開」などのボタンは、よく使う定番の機能です。

設定サイドバー

右側の設定サイドバーでは、投稿公開に関する設定や、個々のブロックに関する設定が行えます。

設定サイドバーは、以下2つのタブに分かれます。

1. 投稿タブ
2. ブロックタブ

ここから、それぞれ解説します。

投稿タブ

投稿タブでは、投稿公開に関する設定を行うことができます。

①概要	公開状態、テンプレート、パーマリンク設定
②リビジョン	過去に保存した記事内容との比較
③カテゴリー	カテゴリーの選択や追加
④タグ	タグの指定
⑤アイキャッチ画像	アイキャッチ画像の追加や削除
⑥抜粋	要約文を入力
⑦ディスカッション	コメントの許可設定

「⑦ディスカッション」は基本的に設定不要なので、①〜⑤の項目を設定するようにしてください。

ブロックタブ

ブロックタブでは、各ブロックごとの詳細設定が可能です。

選択中のブロックによって表示項目が変わるので、覚えておきましょう。

今回は、最も一般的なブロックである「段落ブロック」を例に解説していきます。

①ブロックの説明	現在選択しているブロックの説明が表示される
②色	文字色や背景色を設定
③タイポグラフィ	文字のサイズや外観を指定
④高度な設定	ブロックにCSSのクラスを指定

ここからそれぞれの項目について、1つずつ解説していきます。

記事タイトルを入力する

まずは、記事のタイトルを入力しましょう。

「タイトルを追加」の部分をクリックすれば、記事タイトルの入力ができます。

記事コンテンツを編集する

続いて、記事コンテンツの編集を行います。

ここからブロックを使った記事作成の方法を解説していくので、ぜひ参考にしてください。

• ブロックエディタのメニューバーの見方
• 段落を追加する
• 見出しを追加する
• リスト（箇条書き）を設定する
• 画像を挿入する

ブロックエディタのメニューバーの見方

ブロックを選択すると、以下のようなメニューバーが表示されます。

①ブロックタイプ変更	別のブロックタイプへ変更
②テキスト配置の変更	左寄せ、中央揃え、右寄せなどテキスト配置を変更
③太字	テキストを太字に
④斜体	テキストを斜体（イタリック体）に
⑤リンク	テキストにリンクを設定
⑥その他のテキスト装飾	背景色などその他のテキスト装飾
⑦ブロックの設定	複製や削除などブロックの設定

選択するブロックにより多少の違いはありますが、メニューバーを使ってさまざまな操作が可能です。

記事コンテンツを作成する際には、「③太字」や「⑤リンク」をよく使います。

段落を追加する

改行して新しい文（段落）を作りたいときは、「Enter」キーを押してください。

テキストの色やフォントサイズを変えたいときは、右側の設定サイドバーを使いましょう。

同じ段落の中で改行したいときは、「Shift＋Enter」を押してみてください。

見出しを追加する

見出しにするテキストを入力し、ブロック変換で「見出しブロック」に変更すれば、見出しとして設定できます。

見出しには階層があり、最も大きいH1見出しはタイトルに使われます。

そのため、記事本文ではH2見出しから使用するのが基本です。

見出しはH2、H3、H4の順に、階層が下がっていきます。

• 最も大きい見出しはH2見出しです。
• H2の中でさらに細かく分けたいときはH3見出しを使います。
• さらにその中を分ける場合は、H4見出しを使いましょう。

上記のように順番を守って見出しを使うと、読者にも読みやすくなり、SEOの評価にもつながります。

見出しの階層は、メニューバーから「H2」や「H3」を選ぶと変更できます。

ホームページのSEO対策については、以下の記事でも解説しています。

リスト（箇条書き）を設定する

箇条書きを使う際には、「リスト」ブロックを使うようにしましょう。

リストブロックを使うと、Googleのロボットが「これは箇条書きだ」と認識しやすくなり、ページ評価が上がりやすくなります。

手順や順番をリストにする場合には、「番号付きリスト」の使用がおすすめです。

画像を挿入する

記事の中に画像を挿入することもできます。

文字だけでなく画像を使って説明したい場合には、画像挿入を使ってみましょう。

投稿設定を行う

記事コンテンツの作成が完了したら、続いて記事を投稿（公開）するための設定を行います。

• パーマリンクを設定する
• カテゴリー・タグを設定する
• アイキャッチ画像を設定する

ここから、それぞれの設定方法について解説していきます。

パーマリンクを設定する

記事を公開する際には、パーマリンクを設定するようにしましょう。

パーマリンクとは、記事ごとに設定される固有のURLのことです。

初期設定では記事タイトルが設定されているので、これをアルファベット表記に直すようにしてください。

ここで日本語パーマリンクのままにしてしまうと、URLを貼り付けた際に以下のように文字化けする恐れがあります。

https://example.com/タイトル例
　↓

https://example.com/%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%B0/%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%81%A8%E3%81%AF%E4%BD%95%E3%81%8B%EF%BC%9F

このように長いURLになってしまうと、訪問者が不審に思い、クリックを避けるかもしれません。

なお、パーマリンク設定は「下書き保存」した後に表示されます。

設定メニューバーに「URL」の表示がなければ、一度「下書き保存」を行ってください。

また、パーマリンク設定によってはパーマリンクの編集ができない可能性もあります。

パーマリンクとは何か、おすすめの設定や変更方法については以下の記事でも解説しているので、こちらもぜひ参考にしてください。

カテゴリー・タグを設定する

カテゴリーやタグは、記事を共通基準で分類するための設定です。

カテゴリーは投稿の「大まかなテーマ」を表し、投稿を分類する際の「フォルダ」にも例えられます。

タグは投稿の「より詳細なキーワード」を表し、「ふせん」のイメージに近いです。

一般的に1つの記事に「カテゴリーは1つ」、「タグは複数OK」と考えられています。

設定サイドバーの「カテゴリー」「タグ」をクリックし、設定を行うようにしてください。

アイキャッチ画像を設定する

アイキャッチ画像とは、記事の一覧画面に表示される画像のことです。

記事一覧ページだけでなく、SNSで記事がシェアされる際にも表示されます。

記事を華やかに演出し、読者の目を引くためにも、投稿時には、アイキャッチ画像も必ず設定しましょう。

プレビューして確認する

記事の作成が完了したら、実際にどのように見えるかをプレビューで確認しましょう。

編集画面上と実際のWebページでは、見た目が異なる可能性があるので、イメージ通りの仕上がりになっているかを必ず確認するようにしてください。

記事を本番公開する

ここまでの作業が完了すれば、あとは記事を本番公開するだけです。

ヘッダーメニューの「公開」をクリックすれば、インターネット上に記事を公開できます。

色々な項目があって最初は大変に感じるかもしれませんが、慣れてくれば短時間で操作ができるようになります。

ブロックエディタ特有の操作方法になるため、ぜひ覚えておきましょう。

WordPressを使い始めたばかりは、ブロックエディタとあわせて、WordPressの初期設定も済ませておくと安心です。以下の記事もあわせてご覧ください。

ブロックを追加する

新しいブロックを追加するには、編集画面左上の「＋」ボタンをクリックします。

ブロック一覧の中から必要なブロックを探し、クリックすればブロックが追加されます。

また、執筆エリアの「＋」ボタンをクリックしてもブロック追加ができるので、覚えておいてください。

ブロックを移動する

ブロックを選択し、「⠿」をドラッグすれば、任意の位置へブロックを移動できます。

また、「↑↓」アイコンをクリックすると、上下のブロックと位置を入れ替えることが可能です。

記事の順番を入れ替える時に便利なので、ぜひ覚えておきましょう。

複数ブロックをグループ化する

複数のブロックを「グループ化」して、グループ全体の文字色や背景色を一度に変更できます。

グループ化の前に、前もってグループ化したいブロック同士を並べて配置するようにしてください。

ブロックを複製する

ブロックメニューの「⋮（詳細設定）」から、「複製」をクリックします。

入力内容や装飾を維持したまま複製（コピー）ができるので、一度作成した装飾を再利用したい場合に便利です。

ブロックを変更する

ブロックメニューの段落アイコンをクリックし、変換したいブロックをクリックすれば、ブロックの変更が可能です。

入力したテキストを保持したまま、ブロックタイプを変更できるのが便利です。

ブロックを再利用する

一度作成したブロックは、「パターン」として保存し、再利用することができます。

たったこれだけの操作で、「同期パターン」内に再利用可能なブロックを作成できます。

再利用したい時は、ブロック一覧画面の「同期パターン」から対象のブロックを選ぶだけです。

例えば、よく使う定型文を同期パターンとして登録しておけば、毎回作る手間が省けて作業効率も向上します。

ブロックを削除する

ブロックメニューの「⋮（詳細設定）」より、「削除」をクリックすれば、ブロックを簡単に削除できます。

不要なブロックがあれば、上記の手順で削除してください。

ここからそれぞれの機能について、1つずつ詳しく解説していきます。

テーブル（表）を作成する

ブロックエディタには「テーブル」という機能があり、ページ上にExcelのような表を埋め込むことができます。

情報を一覧でまとめたり、複数の項目を比較したりするときに便利なので、ぜひ使い方を覚えておきましょう。

分かりやすい表を作成できるようになると、読者が記事の内容を理解しやすくなります。

リンクを設定する

記事内のテキストから、自分のサイト内の別ページや外部サイトへのリンクを設定できます。

コンテンツを作成する中でリンクを設定する機会は多いので、設定方法を覚えておきましょう。

また、「ボタン」ブロックを使えば、ボタン型のリンクも設定できます。

ボタンリンクは視認性が高いため、特に誘導したいページがある際におすすめです。

カラムを挿入する

カラムとは、1つの段落内に列（カラム）をいくつ表示するかを設定する機能です。

カラムを使うと、1つの行に「テキスト」と「画像」を並べて表示できます。

画像を2枚並べたり、テキストを横に並べたりすることもできます。

カラムブロックを使えば、レイアウトの幅が広がるので、ぜひ活用してみてください。