事例で学ぶ事業会社のDX化ノウハウ(第4回:JavaScriptとPHPとPythonとRubyの基礎を飛ばして最速プログラミング学習する日本語翻訳ふりがなメソッド)
基礎を飛ばして最短で習得できる日本語翻訳ふりがなメソッドによるプログラミング学習方法を知りたい
DX化に際し、JavaScriptとPHPとPythonとRubyについて知っておきたい
JavaScriptとPHPとPythonとRubyというプログラミング言語を比較しながら学びたい
JavaScriptとPHPとPythonとRubyの基礎を飛ばして最速プログラミング学習する日本語翻訳ふりがなメソッド目次
- JavaScript
- PHP
- Python
- Ruby
- その他
- 日本語翻訳学習とは
- 変数について
- Scratchの在庫管理プログラムを各言語にしてみる
- 各言語の処理を日本語翻訳してみる
JavaScriptとPHPとPythonとRubyの基礎を飛ばして最速プログラミング学習する日本語翻訳ふりがなメソッド
皆様のスキルアップの一助になれば嬉しいです。
JavaScriptとPHPとPythonとRuby
- JavaScript
- PHP
- Python
- Ruby
- その他
JavaScript
JavaScriptは、フロントエンドエンジニアと呼ばれる職種で利用されることが多い言語です。
似た名前のJavaという言語とは無関係であることに注意が必要です。
例えば、画面をクリックした時に処理が実行されるような使い方をします。
近年は、フロントエンドだけではなく、サーバーサイドの処理をNode.jsというライブラリを利用して動作させることも増えました。
つまり、JavaScriptという1つの言語を利用して、フロントエンドとサーバーサイド両方の処理を実装できるということになります。
DX化したサービスで、使いやすいフロントエンド表示をするためには、JavaScriptの技術は必須と言えます。
PHP
PHPはWeb用のプログラミング言語と言われています。
Webというのは、Chromeなどのブラウザを利用して表示するサービス全般を意味します。
PHPでは、Laravelというフレームワークを利用してWebシステムを開発したり、WordpressというCMSを利用してサイト作成を行うことが一般的です。
また、DrupalというヘッドレスCMSは、政府統一Webサイトの構築にも利用されています。
DX化したサービスを実装する場合、Chromeなどのブラウザで表示する事が多いため、人材を集めやすいPHPを選定すると良いです。
Python
Pythonは、Webサービスから人工知能まで幅広く利用されているプログラミング言語です。
Webサービスでは、Djangoというフレームワークを利用します。
人工知能や機械学習で、Pythonを利用する大きな理由として、Pythonで作成された人工知能や機械学習のライブラリが存在するということです。
つまり、Djangoを利用して、人工知能や機械学習の分析結果をWebサービスで表示するという仕様が実現可能です。
Ruby
Rubyは、まつもとゆきひろ氏により開発された日本人エンジニアに優しい言語です。
RubyOnRailsというフレームワークを利用してWebサービスを開発するのが一般的です。
一定規模のWebサービスであれば、非常に効率的かつ短納期で開発することが可能です。
スタートアップ企業でよく使われるため、スタートアップ企業のDX化サービスを利用する場合はRubyを利用することになるでしょう。
その他
その他にも次のように様々な言語が存在します。
スマホアプリ:swift、Kotlin
ゲームアプリ:Unity
業務システム:Java
日本語翻訳ふりがなメソッド
- 日本語翻訳ふりがなメソッドとは
- 変数について
- Scratchの在庫管理プログラムを日本語に翻訳してみる
- Scratchのプログラムを各言語に変換してみる
日本語翻訳ふりがなメソッドとは
日本語翻訳ふりがなメソッドとは、プログラミング言語で実装されたコードを、日本語の文章に翻訳して、漢字のふりがなのように学習するという方法です。
日本語翻訳ふりがなメソッドという名称は、私がプログラミング研修を行う中で、初学者の方におすすめしている学習方法です。
日本語翻訳ふりがなメソッドという名称自体は、この記事を書く時に決めましたが、長いのでもう少し改善が必要だと感じています。
日本語翻訳ふりがなメソッドの最大のメリットは、基礎文法の学習を一旦飛ばしてとりあえずプログラムで何をやっているか理解できるということです。
プログラムを日本語に翻訳後、翻訳したふりがな文章内で意味が不明な部分の基礎文法を都度復習することになります。
これにより、退屈な基礎文法学習で心が折れることなく、必要な文法だけエビングハウスの忘却曲線に沿って復習することが可能になります。
変数について
学習の最初に変数という概念だけ学習する必要があります。
変数とは1つだけ値を入れることができる箱です。
利用する場合、変数を宣言する必要があります。
宣言というのは、今から●●という名前の変数を使うことを皆に知らしめることを意味します。
誰にも知らせず変数を利用しようとしてもコンピュータもユーザーも誰も変数の存在を認識できないので、最初に変数の宣言が必要です。
変数の名前は一部例外の単語を除いて、基本的には自分の好きな名前をつけることが可能です。
注意点として、同じ名前の変数を2回利用すると、どちらも同じ変数として扱われます。
つまり、同じ名前の箱が2個あると、どの箱が●●という箱なのか区別がつかなくなるということです。
プログラム内部では、●●という箱が2個存在するわけではなく、●●という箱が2回用意されたら、どちらも同じ●●という箱という扱いになります。
結果的に、最初の●●という箱になにか入れた後、2個めの●●という箱に何か入れようとすると、2個めに入れる段階で上書きされます。
変数の値についての解説例
1回目:●●という箱にみかんを入れる。
2回目:●●という箱にりんごを入れる。
結果的に、●●という箱にはりんごが入っているということになります。
Scratchの在庫管理プログラムを日本語に翻訳してみる
前回の記事である、事例で学ぶ事業会社のDX化ノウハウ(第3回:Scratchでマインクラフト風ゲームを作りながら学ぶプログラミング的思考)で使用したScratchのプログラムを参考に、日本語に翻訳してふりがなを付けて読んでみましょう。
Scratchのプログラムは、https://scratch.mit.edu/projects/657351364 を参考にしてみてください。
数字の1を押したときのプログラム
数字の1を押したときのプログラムを日本語に翻訳したふりがな
緑の旗が押されたとき、
変数ダイヤに0を代入して、
ずっと動作させるんだけど、
もし、1キーが押されたら、
自分自身のコピー(クローン)を作り、
作ったコピーどこかの場所に移動して、
変数ダイヤの値を1ずつ増やして、
0.5秒待って、
作ったコピーを削除する処理をします。
Scratch未経験の方であっても、どのようなプログラムをしたいかご理解いただけると思います。
なぜなら、日本語に翻訳したふりがなは、日本語の文章そのものだからです。
Scratchのプログラムを各言語に変換してみる
先程Scratchのプログラムをに翻訳してみたので、同じ処理を別のプログラミング言語で実装してみます。
各言語の日本語翻訳ふりがな解説を読んで頂くと、確実に各言語の処理内容を理解することが出来ます。
JavaScript
JavaScriptのサンプルコード
let dia = 0;
document.addEventListener('keypress', keypress);
function keypress(e) {
if(e.key==1){
dia = dia + 1;
console.log(dia);
}
}
JavaScriptの日本語翻訳ふりがな解説
変数diaを宣言し0を代入します
キーボードから入力が発生したときkeypress関数を実行します
keypress関数について解説します
もし、入力されたキーが1だったら、
変数diaに1足して、
変数diaを表示します。
}はもしを意味するif文処理の最終行を意味します
}は関数処理の最終行を意味します
PHP
PHPのサンプルコード
<?php
$dia = 0;
while(true){
$keypress = fgets(STDIN);
if($keypress!=1){
break;
}
$dia = $dia + 1;
var_dump($dia);
}
PHPを日本語翻訳ふりがな解説
PHPのプログラム実装を開始します
変数diaを宣言し0を代入します
ずっと処理を繰り返します
STDINを利用してキーボードから入力された値をfgetsで取得して、変数keypressに代入します。
もし、変数keypressが1でない場合、
ずっとの処理を中止してプログラムを終了します
}はもし、のif文処理の最終行を意味します
変数keypressが1だった場合は、変数diaに1足して、
変数diaを表示します。
}はずっと、のwhile処理の最終行を意味します
Python
Pythonのサンプルコード
dia = 0
while True:
keypress = int(input())
if keypress != 1:
break
dia = dia + 1
print(dia)
Pythonを日本語翻訳ふりがな解説
変数diaを宣言し0を代入します
ずっと処理を繰り返します
input関数を利用してキーボードから入力された値をint関数で数値化して、変数keypressに代入します。
もし、変数keypressが1でない場合、
ずっとの処理を中止してプログラムを終了します
変数keypressが1だった場合は、変数diaに1足して、
変数diaを表示します。
Ruby
Rubyのサンプルコード
dia = 0
while true
keypress = gets
if keypress != 1
break
end
dia = dia + 1
puts dia
end
Rubyを日本語翻訳ふりがな解説
変数diaを宣言し0を代入します
ずっと処理を繰り返します
キーボードから入力された値をgetsで取得して、変数keypressに代入します。
もし、変数keypressが1でない場合、
ずっとの処理を中止してプログラムを終了します
endはもしのif文処理の最終行を意味します。
変数keypressが1だった場合は、変数diaに1足して、
変数diaを表示します。
endはずっとのwhile文処理の最終行を意味します。
まとめ
今回は、JavaScriptとPHPとPythonとRubyの基礎を飛ばして最速プログラミング学習する日本語翻訳ふりがなメソッドを解説しました。
DX推進担当者になると、プログラマーとのやり取りが発生します。
その時、Scratchでプロトタイプを考えて、日本語に翻訳して、ふりがなで理解していただくとよいです。
ふりがなで理解したプログラムの流れを、プログラマーに伝えることで、プログラマーは各言語の日本語翻訳ふりがな解説のような形で理解することが可能です。
非エンジニアである事業会社のDX担当者が主導権を持ちつつ、プログラマーとのスムーズな意思疎通をができるように、是非日本語翻訳ふりがなメソッドを利用してみてくださいね。
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※ユーザーノートの記事は、弊社サービスをご利用のお客様に執筆いただいております。
アジマッチ有限会社(https://asimatch.com) 社長。基幹システムと連携したWebサービス開発から、AIを利用した機械学習の設計、開発、人材育成まで幅広い業務実績。最近は、スタートアップ企業のマネジメント業務のお声がけいただくことが多いです。