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中古ドメインとは?SEO効果やメリット・デメリットを解説します

2022年10月18日ドメイン

中古ドメインのSEO効果とは?新規ドメインとの比較や選び方まで解説

中古ドメインとは、以前誰かが使っていたWebサイトのアドレス(URL)のことです。

イメージは「居抜き物件のWeb版」です。前の店の設備がそのまま使える居抜き物件のように、前の持ち主が積み上げた「信頼」や「評判」が残っている場合があります。

なぜ注目されるの?

検索エンジンは「長く運営されているサイト」を信頼する傾向があります。新規ドメインだと検索結果に表示されるまで数ヶ月かかりますが、実績のある中古ドメインなら早期に上位表示される可能性があります。

一方で前の持ち主がスパム行為や規約違反をしていた場合、その悪影響も引き継ぎます。ただし、事前チェックをしっかり行えば、リスクを避けて良質なドメインを選べます。

「中古ドメインって実際どんなものがあるの?」と思った方は、まずドメインオークションをチェックしてみましょう。

.jpドメインオークションで出品中のドメインを見る>>
.com/.netなどのgTLDオークションを見る>>

本記事では、中古ドメインとは何か、SEO効果やメリット・デメリットについて詳しく解説します。

さらに、選び方や取得方法も紹介するので、中古ドメインをサイト構築に取り入れたい方は判断材料として役立ててください。

目次

中古ドメインとは

中古ドメインは、以前誰かが使っていたものの、手放されて再び購入できる状態になったドメインです。「オールドドメイン」と呼ばれることもあります。

新規ドメインと違い、過去の運営実績や検索エンジンからの評価が残っているのが最大の特徴です。

新規ドメイン中古ドメイン
概要これまで誰も使用していないドメイン以前に誰かが使用していたドメイン
SEO(検索エンジンの)評価ゼロから評価される過去の評価を引き継ぐ
インデックス(検索結果への反映)速度遅い(数週間〜数カ月)速い
検索順位獲得までに時間がかかる早期に上位表示を狙える可能性がある
ドメイン名の自由度自由に決められる既存の文字列から選ぶ
リスクなし過去のペナルティを引き継ぐ恐れ
コスト年間1,000〜2,000円程度数千円〜数十万円
※過去の評価次第で高額になることがある

メリット:スタートダッシュが早い

新規ドメインは検索エンジン(Googleなど)からの信頼がゼロ。上位表示されるまで数週間〜数ヶ月かかります。

一方、良質な運営実績がある中古ドメインなら、過去に獲得した被リンク(他サイトからの紹介)などのSEO資産を引き継げます。結果として、新規ドメインより早く検索順位を上げやすくなります。

▼デメリット:過去の悪影響も引き継ぐ

ただし、前の持ち主がスパム行為や規約違反をしていた場合、そのペナルティも残っています。購入前の入念なチェックは必須です。

「早くアクセスを集めたい」という方には、中古ドメインは有力な選択肢になるでしょう。

中古ドメインのSEO効果

SEO効果のイメージ

中古ドメインが新規ドメインより有利な理由は、過去の運営で積み上げられた「SEO資産」を引き継げるからです。

なかでも大きな要素は、以前のサイトが得ていた被リンク(外部サイトからのリンク)評価を受け継げる点です

検索エンジン(Googleなど)は被リンクを「信頼の証」として扱います。質の高いサイトから多くのリンクを受けているドメインは、それだけで高い評価からスタートできます。

例えば、品質を判断する要素の一つとして、他の著名なウェブサイトがそのコンテンツにリンクまたは参照しているかどうかが挙げられます。これは一般的に、情報の信頼性を示す良い兆候です。

Google Search

つまり、新規ドメインのようにゼロから信頼を築く必要がなく、最初から有利な状態で検索上位を目指せるというわけです。

「立ち上げ初日からSEOで戦いたい」という方には、中古ドメインは有効な選択肢になります。

バリュードメインのドメインオークションでは、被リンク数やドメイン年齢が一目でわかるため、初心者でも安心して選べます。まずはどんな中古ドメインが出品されているか、無料でチェックしてみましょう。

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中古ドメインのメリット3つ

中古ドメインを利用するメリットは、以下の3つです。

中古ドメインのメリット3つ
  1. 検索結果で上位表示されやすい
  2. 過去の被リンクを引き継げる
  3. 検索エンジンにインデックスされやすい

ここから、各メリットについて1つずつ詳しく解説していきます。

検索結果で上位表示されやすい

検索結果上位のイメージ

中古ドメインの最大のメリットは、検索結果で上位に表示されやすい点です。

中古ドメインは、すでにGoogleから一定の評価を受けてきた履歴(ドメインパワー)が蓄積されており、新規ドメインより有利に作用する場合があります。

検索エンジンからの見え方評価の進み方
新規ドメイン全く知らない新顔ゼロから積み上げ
中古ドメイン以前見たことがある顔途中段階から再開
新規ドメインと中古ドメインの違い

結果として、コンテンツの質が一定水準を満たしていれば、新規ドメインより早く検索順位が上がりやすい傾向があります。

注意点

過去の評価が健全に保たれている場合のみ、このメリットを享受できます。スパム履歴があるドメインでは逆効果になる可能性があります。

ドメインパワーを高める方法と計測ツールについては、以下の記事で詳しく解説しています。

過去の被リンクを引き継げる

被リンクをもらうイメージ

中古ドメインのもう一つのメリットは、過去に獲得した被リンク(他サイトからの紹介リンク)を引き継げる点です。

Googleは被リンクを「信頼や権威の指標」として重視しています。
以前のサイトが築いたリンク構造が残っていれば、新規ドメインより早い段階からSEO評価を得やすくなります。

た​とえば、​品質の​判断に​使用する​要素の​ひとつに、​他の​著名な​ウェブサイトが​その​コンテンツを​リンクしたり​参照したりしているか​どうかの​把握が​挙げられます。​これは、​一般的に​情報の​信頼性の​高さを​示している​ためです。​

Google Search

特に効果が出やすいケース

同じジャンルで再利用する場合です。

たとえば、旅行・教育・健康などの特定分野でリンクを集めていたドメインを、同じ分野のサイトに使うと効果が高まります。

過去のサイト新しいサイト相性
旅行ブログ旅行予約サイト◎ 最適
医療情報サイト健康食品EC○ 良い
料理レシピ不動産情報× ミスマッチ

被リンクについてもっと詳しく知りたい方は、バックリンクとは?SEO評価で重要な理由の記事もご覧ください。

検索エンジンにインデックスされやすい

中古ドメインは、新規ドメインより短期間で検索結果に登録(インデックス)されやすい傾向があります。

インデックスとは?
検索エンジン(Googleなど)がサイト情報を検索結果に登録する仕組みのこと。サイトが検索結果に現れるには、Googleのクローラー(ロボット)がページに訪れ、内容を把握して保存する二つの工程が存在します。

なぜ中古ドメインは早いのか?

理由1:検索エンジンが既に知っている
中古ドメインは過去に運用実績があるため、「以前も使われていたドメイン」と認識され、クローラー(サイト巡回ロボット)が早めに訪問してくれます。

理由2:過去のリンクが道しるべになる
以前のサイトに向けられたリンクが残っていれば、それを辿ってクローラーが早く見つけてくれます。

新規ドメイン中古ドメイン
検索結果への登録数週間〜数ヶ月数日〜数週間
クローラーの訪問遅い早い

特に、公開直後からスピード感をもって訪問者を増やしたい場合、中古ドメインは大きなパワーを発揮します。

まずは、出品中ドメインをチェック▶

検索エンジンとは何か、種類や仕組みについては、以下の記事でも詳しく解説しています。

中古ドメインのデメリット3つ

中古ドメインには注意すべき点もありますが、購入前のチェックで十分に対処できます。

中古ドメインのデメリット3つ
  1. ペナルティを引き継いでしまう
  2. 購入費用が高額な場合がある
  3. ドメイン名を自由に決められない

上記3つのデメリットを理解して、中古ドメインを活用しましょう。

ペナルティを引き継いでしまう

中古ドメインで最も注意すべきなのは、過去の「負の遺産」も一緒についてくる点です。

中古ドメインは、過去の運用で形成された良い評価を受け継げる反面、前の持ち主がガイドライン違反をしていた場合、そのペナルティも引き継ぎます

ペナルティは大きく二種類に分類されます。

種類内容影響
手動ペナルティGoogleのスタッフが直接制裁サイト全体が検索結果から除外される場合も
アルゴリズムペナルティ自動検出システムによる制裁順位が上がらない、登録されない
ペナルティの種類

このリスクは、Wayback MachineやMozなどのツールで事前確認すれば回避できます。詳しい確認方法は「中古ドメインの選び方」で解説しています。

購入費用が高額な場合がある

ドメイン購入費用が高額のイメージ

中古ドメインは、一般的な新規ドメインと比較すると、取得費用が高額になることもあります。

新規ドメインの価格が年間1,000円〜2,000円程度で安定しているのに対し、中古ドメインはSEO価値に応じて価格が大きく変動します。

特に、大手メディアや教育機関からリンクを獲得している中古ドメインは、SEO資産として評価され、高額になりやすい傾向があります。

中古ドメインの価格帯は、以下の表に整理しています。

ドメインの状態価格相場
被リンクなし、運用歴浅い数百円〜数千円
良質な被リンクを保持1万円〜5万円
強力な被リンク・長期運用・ブランド性あり10万円〜50万円以上
短い・人気ワードなどプレミアムドメイン100万円〜数百万円

実際に、「travel.jp」や「job.jp」などは数百万円〜1,000万円で取引されていますが、高額なドメインだけが良いわけではありません。

重要なのは「価格」ではなく「過去の内容との相性」です。

1〜5万円の範囲でも、ジャンルが合っていて自然な被リンクがあれば、十分な効果が期待できます。

ドメイン名を自由に決められない

中古ドメインは既存の文字列から選ぶしかないため、新規ドメインのように任意の文字列を選択することはできません。

この点は、ブランド設計やサイト運営の自由度を狭める要因となります。

中古ドメインによくある問題
  • 新サイトの名称や企業名と文字列が合わない
  • ドメインとサイト内容に関連性がなく、訪問者に違和感を与える
  • 覚えにくい・発音しにくい文字列で認知されにくい

一方で、使い方を工夫すれば問題を解決できます。

目的おすすめの使い方
早期集客が最優先中古ドメインでスタート(名前は妥協)
ブランド統一が最優先新規ドメインを選ぶ
両方のバランス社名・サービスに近い文字列を探す
長期的な成長中古で集客→軌道に乗ったらブランドドメインへ移行

▼実際の活用例

  • メインサイトは新規ドメイン、集客用サテライトに中古ドメイン
  • 中古ドメインでテスト運用→成功したら本格展開

SEOの即効性を取るか、ブランドの統一性を取るか。目的を明確にすれば、最適な判断ができます。

中古ドメインの注意点は、事前チェックと目的に合った選び方で十分に対処できます。

次の章では、失敗しない「4つのチェックポイント」を具体的に解説します。

中古ドメインの選び方【4つのポイント】

中古ドメインは選び方を間違えると逆効果になります。

中古ドメインの選び方【4つのポイント】
  1. 過去のドメイン運用歴を確認する
  2. Googleからペナルティを受けていないか確認する
  3. ドメインエイジやドメインスコアを調べる
  4. 過去サイトとジャンルの親和性があるか調べる

中古ドメイン購入前に必ず確認すべき4つのポイントを解説します。

過去のドメイン運用歴を確認する

中古ドメインを選ぶときは、過去の運用履歴は把握しておきましょう。

以前に健全なサイトとして運用されていれば評価が高まりやすく、逆にスパムや違反行為に利用されていたなら、低評価やペナルティに繋がるリスクは大きくなってしまいます。

運用履歴の確認には、Wayback Machineを活用します。

Wayback Machineとは?
インターネット上にあるWebサイトを自動的に保存し、過去の状態を閲覧できるようにしたWebアーカイブサービスです。

Wayback Machineの基本手順
  1. 調査したい中古ドメインのURLを入力
    Wayback Machineの調査画面
  2. アーカイブの有無を確認
    Wayback Machineの調査画面
  3. 保存された日付を選び、当時のサイト内容を閲覧
    Wayback Machineの調査画面

    Wayback Machineの調査画面
主なチェック項目
  • 正常なサイトとして成立しているか(企業サイト・ブログ・ECなど)
  • スパム表示がないか
  • 内容に不自然な変遷がないか
  • ページ数が極端に少なくないか

過去の運用履歴の確認を怠ると、購入後にペナルティの影響を受ける可能性があります。必ず確認しましょう。

Googleからペナルティを受けていないか確認する

過去の所有者がガイドライン違反をしていた場合、どんなに良いコンテンツを作ってもGoogleの検索順位が伸びない、あるいはページがインデックス対象にならないなどの深刻な影響を及ぼします。

確認方法1:Googleへの登録状況をチェック

Google検索窓に以下の形式で入力します。

site:example.com
Google検索エンジンへのインデックス登録状況確認画面

複数ページが表示されれば、Googleに登録されている状態と判断でき、深刻な制裁が残っている可能性は低いと考えられます。

何も表示されないときは、ペナルティのリスクが考えられます。

あわせて、Mozのスパムスコアでリスクを数値化する方法も有効です。

確認方法2:スパムスコアを確認

Free Domain Authority Checkerにアクセスし、調査対象の中古ドメインを入力します。

Free Domain Authority Checkerの検索画面

参考として、当サイト「バリュードメイン」での調査では「Spam Score」が2%でした。

Free Domain Authority Checkerのドメイン調査画面

10〜20%の範囲に入ると、過去に制裁を受けた履歴が残っている可能性が高くなります。

Spam Score(スパムスコア)とは?
主にMozが提供する指標で、数字が大きいほどスパム扱いされるリスクが高いとされます。

高額な中古ドメインであっても、ペナルティが残っていれば価値は大きく下がります。必ず事前確認を行いましょう。

ドメインエイジやドメインスコアを調べる

中古ドメインを検討する際は、ドメインエイジやドメインスコアの確認も不可欠です。

ドメインエイジ(ドメイン年齢)とは?
初回登録日からの経過年数を示す指標です。

確認方法:WHOISドメイン検索で登録日をチェック

バリュードメインのWHOISドメイン検索などを使えば登録日を確認できます。

バリュードメインのWHOISドメイン検索調査画面

判断基準:

  • 年数が長い=必ず優良というわけではない
  • ただし長期運用されていたドメインは、自然な被リンクが蓄積されやすく、評価が安定しやすい傾向あり

ドメインスコアは、被リンクの質や量を基にドメインの強さを数値化したものです。

ツールにより名称は異なりますが、いずれもサイトの評価を測定する指標として利用されています。

スコア確認に適した主なツール
  • Ahrefs
    中古ドメイン調査で広く使われる定番ツール。DR(ドメインランク)やリンクデータを詳細に分析できる。
  • Moz
    初心者でも扱いやすく、概要をつかむのに便利。
  • Majestic
    リンク分析に特化しており、ジャンルの把握がしやすい。

例えば、Ahrefsで当サイト「バリューノート」を調査すると、DR75と表示されます。

Ahrefsでの調査画面

ジャンルにより評価は変わりますが、一般的には3年以上の運用歴があり、DR10〜30程度であれば優良な中古ドメインと判断できます。

過去の運用履歴やペナルティの有無とあわせて、これらのスコアも確認すれば、より安全に中古ドメインを選定できます。

過去サイトとジャンルの親和性があるか調べる

中古ドメインの効果を最大化するカギは「ジャンルの一致」です。

過去のサイトと新サイトのジャンルが近いほど、SEO効果が高まります。

Googleは被リンクを評価する際、リンク元とリンク先の内容がどの程度一致しているかを重視します。そのため、過去サイトと同じジャンルで新規サイトを構築すると、過去に獲得した被リンクの評価がそのまま引き継がれやすくなります。

過去のサイト新しいサイト相性SEO効果
料理ブログレシピサイト◎ 最適既存リンクの評価が引き継がれやすい
旅行メディア観光情報サイト◎ 最適同じジャンルで効果大
医療情報サイト不動産ポータル× ミスマッチ被リンクの効果はほぼゼロ
ジャンルの具体例

親和性の確認には、Wayback Machineで過去の内容を確認する方法や、Ahrefsでリンク元の分野を調査する方法があります。

中古ドメインのSEO効果は被リンク数だけでなく、過去と新サイトの「内容の近さ」によっても大きく変わります。

購入前には、過去の運営内容とリンク元のジャンルを調べ、これから構築するサイトとの親和性を見極めましょう。

中古ドメインの取得方法

中古ドメインを取得する手順を、初心者の方にもわかりやすく解説します。

中古ドメインの取得方法
  1. ドメインオークションや販売サイトを選ぶ
  2. 条件を絞って検索する
  3. 中古ドメインの質を確認する
  4. オークションへの参加・落札をする
  5. レンタルサーバーとドメイン管理事業者で手続きを行う

ここから、各手順について1つずつ詳しく解説します。

ドメインオークションや販売サイトを選ぶ

中古ドメインを取得する主な方法は、ドメインオークションと中古ドメイン専門の販売サイトの2種類です。

ドメインオークション中古ドメイン販売サイト
仕組み期限切れ予定・放流されたドメインを
オークション形式で購入する方法
業者が独自調査した
「良質な中古ドメイン」を販売するスタイル
メリット掘り出し物の中古ドメインが見つかりやすい
出品数が多く、選択肢が豊富
価格が妥当になりやすい
調査済みの高品質ドメインが買える
ジャンルや強さ別に選べる
購入後のサポートが手厚い
デメリット良いドメインは価格が高騰しやすい
落札できない可能性がある
価格が高い
出品数が少ない
業者によって質に差がある

それぞれメリットと課題がありますが、初めて利用するなら「ドメインオークション」がおすすめです。

オークションは出品数が多く、幅広い候補から選べるうえ、取得費用を抑えやすいなどの特徴があります。

とくに、日本語UIで操作しやすい「バリュードメイン」や「お名前.com」は利用しやすいサービスです。

条件を絞って検索する

今回はバリュードメインの.jpドメインオークションを例に、ドメインオークションで中古ドメインを取得する手順を説明します。

バリュードメインでは、.jpを除く.com/.netなどを対象とした「gTLDオークション」も実施しています。異なる種類の中古ドメインを取得したい場合は確認してみてください。

ドメイン検索の流れ

まず、バリュードメインの管理画面にログインし、「オークション」>「.jpドメインオークション」を選択します。

バリュードメインの.jpオークションメニュー

バリュードメインのアカウントをお持ちでない方は、下記から登録できます。

バリュードメインのアカウント作成はこちら >>

続いて、取得候補の中古ドメインを条件で絞り込みます。

バリュードメインの.jpドメインオークションの画面

バリュードメインの「.jpドメインオークション」では、販売中ドメインのDR、被リンク数、被ドメイン数、ドメインエイジ、現在価格を基準に並び替えできます。

バリュードメインの.jpドメインオークションの画面

候補が見つかったらメモしておきましょう。

中古ドメインの質を確認する

中古ドメインは品質のばらつきが大きいため、取得前に下記のポイントを確認して、状態を把握しましょう。

チェック項目目的主な確認ツール・方法
過去のサイト内容サイトが過去にアダルトや違法、詐欺、
低品質コンテンツを扱っていなかったかを確認
Wayback Machine
GoogleペナルティドメインがGoogleから
ペナルティを受けていないかを確認
Moz
被リンクの質低品質・不自然なリンクが大量にないかを確認Ahrefs
Majestic
Moz
ドメインエイジ初回登録からの期間を見て、運用実績の長さを確認WHOISドメイン検索
ドメインスコアドメインの総合的な信頼度・権威性を数値で確認Ahrefs(DR)
Majestic(TF/CF)
Moz(DA)

バリュードメインの「.jpドメインオークション」では、被リンク数やドメインエイジは表示されますが、過去のサイト内容やペナルティ、リンクの質までは確認できません。

入札前に外部ツールを活用して、SEO資産やリスクをあらかじめ調査しておきましょう。

オークションへの参加・落札をする

中古ドメインの品質を確認し、取得候補を決めたら、オークションに参加して申し込み手続きを進めます。

中古ドメイン入札の流れ

「入札状況を見る」を選択すると、現在価格・入札数・履歴を確認できます。

バリュードメインの.jpドメインオークションの入札画面

参加する際は、現在価格を参考に希望額を入力します。

バリュードメインの.jpドメインオークションの入札画面

入札形式は二種類あります。

  1. 即時入札
    現在の最高額を上回る金額を直接入力して入札する方法。
  2. 自動入札(プロキシ入札)
    上限額を設定し、他の参加者が入札するたびに、システムが最低増額単位で自動調整する方法。

自動入札を使えば、終了直前まで画面に張り付く必要がなく、予算内で冷静に競り合えます。

オークション終了時に最高額を提示していれば落札となり、バリュードメイン残高から金額が差し引かれます。
「.jpドメインオークション」の場合は、落札したドメインが自分のアカウントに追加され、所有権が付与されます。

レンタルサーバーとドメイン管理事業者で手続きを行う

.jpドメインオークションで中古ドメインを落札すると、自動的にバリュードメインのアカウントへ追加されます。

ただし、この段階ではサイトは表示されませんので、ドメインと結びつける設定をしなければなりません。

手順は下記のとおりです。

設定の流れ
  1. レンタルサーバーでドメインを追加
  2. バリュードメインでDNS(ネームサーバー)を設定
  3. レンタルサーバーでSSLを有効化

バリュードメインコアサーバーを併用する場合は、以下のマニュアルを参考にするとスムーズです。

中古ドメインを利用する際の注意点

中古ドメインを利用する際の注意点は、以下のとおりです。

中古ドメインを利用する際の注意点
  • ドメイン名に商標が含まれていないか確認する
  • 中古ドメインを使う目的を明確にする

ここから、それぞれのポイントについて1つずつ詳しく解説します。

ドメイン名に商標が含まれていないか確認する

中古ドメインの購入時は、ドメイン名に企業名や商品名などの商標が含まれていないかを必ず確認してください。

企業やブランドの名称を含むドメインを無断で使用すると、商標権の侵害に該当し、法的な問題に発展する恐れがあります。
中古ドメインとして出品されていても、過去の運用段階で既に商標を侵害していた例も少なくありません。

商標の有無を調べる際は、次の手順を参考にすると効果的です。

商標チェックの手順
  1. J-PlatPat(特許情報プラットフォーム)で検索
    商標登録されているかを公式データベースで確認
  2. Google検索で企業名・商品名と一致する名称がないか確認
    有名企業や商品名が含まれていないかチェック
  3. 過去の運営内容を確認し、商標との関連を判断
    過去にどのような用途で使われていたか、商標との関連を判断

以下のようなブランド名を含むドメインは避けることが基本です。

  • uniqlo-online.jp
  • toyota-cars.jp
  • pokemon-fun.jp

商標トラブルは「知らなかった」では済まされません。落札前に必ずチェックしましょう。

中古ドメインを使う目的を明確にする

中古ドメインには新規ドメインにはないSEO資産がありますが、利用目的が曖昧だと費用対効果が得られず、適切なドメインを選べません。

また、中古ドメインを使えば必ず成果が上がるわけではありません。現在の事業分野と一致しないドメインを選んだり、ブランド用途なのに読みにくい文字列を選んだりしてしまうと、期待した結果につながりません。

下記の一覧表では、利用目的ごとに適したドメイン選定基準を整理しています。

利用目的選択すべきドメインの基準注意点
SEOを強化してアクセスを増やしたい
メインサイトとして利用したい
過去のテーマが現サイトと近い
自然な被リンクが残っている
過去に良質なコンテンツがあった実在サイト
過去テーマと無関係だと効果が落ちる
サイトのブランディングを強化したい覚えやすく短いドメイン
スパムやアダルトなどの運用歴がない
社名やサービス名に近いドメイン
スパム履歴ありの中古は選ばない
アフィリエイトに強いサイトを作りたい特定ジャンルに特化した過去の履歴がある
メディア系サイト、専門性の高いブログの中古
SNSや外部サイトで言及があったドメイン
過去ジャンルと違いすぎる
アフィリエイト広告を掲載しない
目的別:選ぶべき中古ドメインの基準

目的を明確にすれば、不必要に高額なドメインを避けられ、投資対効果が高まります。

まずは、中古ドメインを使う意図を明確にすることが重要です。

中古ドメインに関するQ&A

中古ドメインに関する、よくある質問は以下のとおりです。

中古ドメインに関するQ&A
  • 中古ドメインの値段の相場は?
  • 中古ドメインの調べ方は?
  • 中古ドメインは危険?
  • 中古ドメインの売買は違法?
  • 中古ドメインのwwwなしとwwwありはどうする?
  • 中古ドメインの購入後にやることは?

以下より、各疑問について1つずつ詳しく解説します。

中古ドメインの値段の相場は?

中古ドメインの価格帯は1,000円から数十万円まで幅がありますが、一般的な相場は下表のとおりです。

ドメインの状態価格相場
被リンクなし、運用歴浅い数百円〜数千円
良質な被リンクを保持1万円〜5万円
強力な被リンク・長期運用・ブランド性あり10万円〜50万円以上
短い・人気ワードなどプレミアムドメイン100万円〜数百万円

市場では、5,000円から3万円程度のレンジが最も多い価格帯です。

特に、次の条件に該当するドメインは高額になりやすい傾向があります。

高額になりやすい中古ドメインの傾向
  • 過去に実在企業が運営していた
  • 自然で質の高い被リンクを保有している
  • 現在も需要のある分野に該当する
  • 長期間使用されていた
  • 名前が短く覚えやすい

相場より極端に安い中古ドメインは、何らかの問題を抱えているケースもあるので注意が必要です。

中古ドメインの調べ方は?

中古ドメインを調査する際の主な方法は、以下のとおりです。

中古ドメインの調べ方
  • Wayback Machineで過去の運用状況を確認
  • 被リンク(バックリンク)の状況を把握
  • ドメインスコアを確認
  • Google検索で「site:ドメイン」を実行して登録状況を確認
  • ドメイン名を直接検索し、評判や情報を確認
  • 商標の有無をチェック
  • WHOIS検索で過去の所有者を確認

過去に運営されていたサイトの分野を重点的に調査して、新しく構築するサイトとの近似性を確かめるようにしましょう。

事前にこれらを確認しておくことで、安全性が高く、効果の見込める中古ドメインを選びやすくなります。

中古ドメインは危険?

中古ドメインは大きなメリットがありますが、事前チェックを怠ると効果が得られない場合があります

特に注意すべき点は、過去の所有者が残した問題をそのまま引き継いでしまう可能性があることです。

以前の運用でガイドライン違反をしていたり、質の低い被リンクを受けていた場合、検索結果に表示されにくい状態が続く恐れがあります。

高額な中古ドメインを取得しても、品質が悪ければSEO効果を期待できない状況に陥ります。

このようなトラブルを避けるには、事前にペナルティ履歴や被リンク状況を分析し、リスクの有無を確認したうえで選定することが不可欠です。

中古ドメインの売買は違法?

中古ドメインの売買は、法律上禁止されているわけではありません。

バリュードメインお名前.comムームードメインなどの大手事業者も、公式に中古ドメインを扱っています。

ただし、利用方法や名称によっては問題に発展することがあります。

例えば、商標名を含むドメインを使用すると商標権侵害に該当する恐れがあり、有名企業名を使って偽サイトを作成した場合には不正競争防止法に抵触する可能性があります。

中古ドメインを取得する際は、事前に商標を確認し、法的な問題を避ける注意が必要です。

中古ドメインのwwwなしとwwwありはどうする?

中古ドメインを運用する際は、wwwなしを正規URLに設定し、wwwありをリダイレクト利用する方法が一般的に安全で、SEO上も適しています。

中古ドメインでも新規ドメインでも、URLを統一しなければ評価が分散してしまいます。

どちらを正規URLにするかは、過去の利用状況で判断します。

Wayback Machineで履歴を確認し、以前に使用されていた形式を正規として設定します。

このように整理しておくことで、中古ドメインが持つSEO資産を引き継ぎやすくなります。

中古ドメインの購入後にやることは?

中古ドメインを購入した直後に対応すべきことは、以下の2つです。

中古ドメインの購入後にやるべきこと
  1. WHOIS情報の更新
    所有者情報を自分の情報に変更する
  2. WHOIS公開代行の設定
    個人情報を非公開にして保護する

WHOIS情報はドメインの管理者情報で、所有者が変わったら、必ず自分の情報に更新しましょう。放置すると、ドメインの正当な所有者として認められない可能性があります。

また、レジストラが提供する公開代行サービスを利用すれば、管理者情報のプライバシーを保護できます。WHOIS公開代行サービスとは、レジストラ(ドメイン管理会社)が提供する、個人情報を非公開にするサービスです。

まとめ:中古ドメインは「リスクとリターン」を理解して使おう

ここまで、中古ドメインとは何か、SEO効果やメリット・デメリットについて解説してきました。

中古ドメインは、過去に誰かが運営していたドメインです。活用することでサイトの公開初期から一定の評価が期待できます。

一方で、選定や運用を誤ると、SEO面で成果が得られない、あるいは予想外のトラブルが発生する場合もあります。

失敗を避けるには、本記事で紹介した基準を踏まえて慎重に選定することがポイントです。

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Posted by admin-dev


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