迷惑メールが届く主な原因3つ!被害に遭わないための対策も10個紹介

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見知らぬメールアドレスや業者から宣伝・広告メールが送られてきた経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。いわゆる「迷惑メール」は「迷惑メール対策推進協議会」の調査結果によると、全世界のE-mailの4割を占めているそうです。
今回は迷惑メールについて、以下の内容を説明します。
記事を読んでいただければ、迷惑メールによる被害を未然に防げるようになります。迷惑メールにお悩みの人は、ぜひご一読ください。
迷惑メールとは?

迷惑メールとは受信者の意図と関係なく、一方的に送られてくるメールの総称です。
1日に受信する迷惑メール数は平均で20通前後と言われており、常日頃から危機に晒されていると言っても過言ではありません。迷惑メールを受信してしまうとメールサーバーの容量を浪費したり、ウィルスに感染したりと、さまざまな脅威があります。
迷惑メールの対策を理解していないと損失を出してしまうだけでなく、知らないうちに加害者になるケースもあるので、注意が必要です。
迷惑メールの種類

迷惑メールは送信者の目的によって種類が異なります。迷惑メールの中でよく見かけるのは、以下の5種類です。
- 広告宣伝メール
- 架空請求メール
- 詐欺メール
- ウィルスメール
- デマ・チェーンメール
それぞれの特徴を解説します。
1. 広告宣伝メール
広告宣伝メールは企業が営業のために送信するメールで、自社のサービス・商品やキャンペーンを宣伝することを目的としています。自社の利益拡大が目的なので、後述する他の迷惑メールと違って害悪さはありません。
しかし、サーバー容量の浪費に繋がってしまうので、利用しないのであれば早めに受信をストップしましょう。多くの広告宣伝メールは最下部にある「配信停止」のリンクをクリックすれば、簡単に受信をストップできます。
2. 架空請求メール
架空請求メールは利用していないサービスの利用料を請求し、受信者に振込みを促すメールです。架空請求メールのよくある事例は、身に覚えのないアダルトサイトから利用料未払いのお知らせが来ることです。
サービスを利用していない以上は当然ながら、請求されたとしても支払う必要はありません。
3. 詐欺メール
あなたが実際に利用しているサービスを騙って、お金を請求してくる「詐欺メール」も、よく見かける迷惑メールの1種です。メールに掲載されている偽サイトは本物とは見分けが付かないくらいなので、日ごろから注意しないと本当に引っかかってしまいます。
詐欺メールと気づかずに偽サイトの指示に従って個人情報を入力してしまうと、不正利用されてしまう恐れがあります。詐欺メール対策として、実際に利用しているサービスからメールを受け取ったとしても、ブラウザから直接アクセスするといいでしょう。
4. ウィルスメール
スマホやパソコンにウィルスを送り込むことを目的とした「ウィルスメール」にも注意しましょう。ウィルスに一度感染してしまうと第三者からコントロールされたり、端末内の情報を抜き取られたりする恐れがあります。
ウィルスメールの特徴は、添付ファイルとともにメールを送ってくることです。そのため、心当たりのない送信者からのメールにファイルが添付されていた場合は、開かないようにしてください。
5. デマ・チェーンメール
デマやチェーンメールなど、ただ人を混乱に陥れることを目的としたメールにも注意しましょう。デマメールは特に、大きな災害が起きたときに増加する傾向にあります。
デマを信じて拡散してしまうと周囲の人を余計に混乱させ、知らないうちに甚大な被害を与えてしまうことがあります。

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メールを受け取ったときはまず、いかなる情報であっても一次情報を中心に真偽を確認することから始めましょう。
迷惑メールが届いてしまう原因3つ

迷惑メールが届いてしまう原因は3つあります。
- メールアドレス収集目的のサービスを利用してしまった
- SNSやブログなど不特定多数の人が見られるようになっている
- メールアドレスの文字列が単純
心当たりのある人は、ぜひご一読ください。
メールアドレス収集目的のサービスを利用してしまった
迷惑メールが届く主な原因は、メールアドレス収集目的のサービスを利用してしまうことです。配信者は自身の目的を達成するために、あらゆる手段を用いてメールアドレスを収集します。
悪質な業者の中には会員登録時に入力したメールアドレスを他者へ転売しているケースもあります。そのため、あなたのメールアドレスが漏れていることを前提に、迷惑メール対策を取り入れましょう。
SNSやブログなど不特定多数の人が見られるようになっている
SNSやブログに自身のメールアドレスを掲載している場合も、迷惑メールが届きやすいです。SNSやブログは誰でも見れる特性上、悪い人にも簡単に見つかります。
また、あなたのSNSやブログを見ていない人であっても、専用プログラムによって自動で収集されてしまうケースもあります。メールアドレスを掲載する目的が特にない場合は、早急に削除しましょう。
メールアドレスの文字列が単純
メールアドレスの文字列が単純で第三者から予測しやすい場合も、迷惑メールを受信しやすいです。一例として、予測しやすい単純な文字列の特徴を以下にまとめてみました。
- 「abc」「123」など規則性がある
- 氏名や生年月日など個人情報が含まれている
- 特定の文字の種類(小文字・大文字・英数字)しか使われていない
迷惑メール配信者によっては、ランダムな文字列を組み合わせて総攻撃のようにメールを送ることもあります。

迷惑メール配信者からの総攻撃を防ぐために、メールアドレスは多用な種類の文字を組み合わせて予測を難しくしましょう。
迷惑メールを撃退!受信しないための対策5選

迷惑メール対策で最も有効な方法は、そもそも受信しないことです。そこでここからは、迷惑メールを受信しない方法を5つ紹介します。
- メールアドレスを工夫する
- 掲示板への書き込みや無料サイトに登録しない
- 迷惑メールフィルターを設定する
- パソコンにセキュリティソフトをインストール
- メールアドレスを変更する
1つずつ見ていきましょう。
1. メールアドレスを工夫する
メールアドレスを工夫すれば、迷惑メールが届く可能性を大幅に下げられます。メールアドレスのユーザー名を予測されにくくするためのポイントは、以下の通りです。
- メールアドレスとして汎用的に利用されている「info」「admin」等は設定しない。
- 文字数は目安10文字以上にする
- 数字や「-(ハイフン)」「_(アンダーバー)」を組み合わせて複雑にする
上記の方法を取り入れれば第三者から予測されづらいメールアドレスとなり、迷惑メールの受信数を大幅に下げられるはずです。
2. 掲示板への書き込みや無料サイトに登録しない
掲示板へ書き込む際はメールアドレスを掲載しないことも、迷惑メール対策になります。掲示板へ書き込んでしまうと、クロールロボットによりメールアドレスを自動で拾い集められてしまいます。
また、無料サイトへの登録も極力控えるようにしましょう。無料サイトによってはメールアドレス収集を目的に「サービス無料」を謳い、ユーザーを集めていることがあります。
特に運営業者が不明瞭な無料サイトの場合は、登録を避けましょう。
3. 迷惑メールフィルターを設定する
プロバイダーやホスティング業者が提供するメール機能にある「迷惑メールフィルター」を設定すれば、迷惑メールの受信を防げます。当社が提供するレンタルサーバー「コアサーバー」でも、無料でウィルスおよびスパムを遮断するフィルター機能をご利用いただけます。
コアサーバーにおけるメールの設定方法については、以下のリンクよりご確認ください。
4. パソコンにセキュリティソフトをインストール
パソコンやスマホにセキュリティソフトをインストールすれば、迷惑メールを事前にブロックして、安全にメールを送受信できます。さらに詐欺サイトやマルウェアサイトなど、不審なWebサイトを見つけたときは警告を出してくれるので、未然にアクセスを防げます。
以下に代表的なセキュリティソフトを3つピックアップしたので、ぜひ参考にしてみてください。
Norton(ノートン) | 古くからあるセキュリティソフトで、世界No.1のシェアを誇る |
---|---|
McAfee(マカフィー) | 利用する機能や予算に合わせてプランを選べる |
ESET セキュリティ | 動作が軽く、価格が安い |
5. メールアドレスを変更する
上記の方法では対処しきれないくらいの迷惑メールを受信している場合は、思い切ってメールアドレスを変更することも検討しましょう。メールアドレスの変更は非常に手間のかかる作業ですが、これまで受信していた迷惑メールからは解放されます。
メールアドレスを新しく設定する際は本記事「メールアドレスを工夫する」を参考に、迷惑メールを受信しにくい文字列を考えてみてください。
迷惑メールを受信した場合の対策5選

迷惑メール対策で最も有効なのは、そもそも受信しないことです。しかし、迷惑メール対策をどれだけ万全にしてもメールフォルダの中に入ってしまうことがあります。
そのため、迷惑メールを受信した場合の対策も取る必要があります。迷惑メールを受信したときに取るべき対策は、以下の5つです。
- メールは開かない
- クリックしない
- 返信しない
- リンク先のWebサイトを利用しない
- メールの送信元を特定した上で通報する
ぜひ、今日から取り入れてみてください。
1. メールは開かない
差出人に心当たりがないメールを受信したときは、開かずにそのまま削除してください。コンピューターウィルスが仕組まれていると、パソコンが感染してしまう危険性があります。
感染してしまうと気づかないうちに、メールでウィルスをバラまいてしまい、加害者になっている恐れがあります。ウィルス感染を未然に防止するために、身に覚えのないメールは開かずに削除しましょう。
2. クリックしない
メール本文にあるURLやバナーはクリックしないようにしてください。
詐欺サイトやフィッシングサイトへ誘導されてしまい、金銭的な被害を受ける恐れがあります。また、リンク先のWebサイトにアクセスしただけでウィルスやスパイウェア※1に感染してしまうケースもあるので、注意が必要です。
※1:利用者の情報をインターネットを通じて自動的に送り出すソフトウェアの総称
3. 返信しない
受け取った迷惑メールの中には「会員登録解除の際はご返信ください」と促されることがありますが、絶対に返信しないでください。返信すると送信者にメールアドレスが有効であることが判明してしまい、ますます迷惑メールが送られてきます。
指示に従って返信してしまうと、今まで以上に迷惑メールが送られてしまいます。迷惑メールの受信を防ぐために、無闇に返信しないように気をつけましょう。
4. リンク先のWebサイトを利用しない
メールの中にリンクが掲載されていたとしても、開かないように注意してください。
実在するサービスを騙ったメールに記載されているURLを開くと、本物とは区別のつかない偽サイトが表示されます。いわゆるフィッシング詐欺の典型的な手口です。
うっかりアクセスしてアカウントやパスワード、クレジットカード情報などを入力してしまうと、情報を抜き取られてしまいます。ログイン情報が必要なWebサイトはお気に入り登録して、ブラウザからアクセスするようにしましょう。
5. メールの送信元を特定した上で通報する
迷惑メールの根本的な対策として、送信元を特定した上で通報することが挙げられます。受け取ったメールの全文さえあれば「一般社団法人日本データ通信協会」で、迷惑メールを通報できます。
【参考】迷惑メール相談センター|一般社団法人日本データ通信協会
ただし、送信元が「送信元アドレス」を偽っている場合は、ヘッダー情報も必要になります。実際に迷惑メールの多くは、送信元アドレスを偽っている可能性が高いので、こちらでヘッダー情報を調べなければいけません。
ヘッダー情報の調べ方は後述しているので、そちらを参考にしてみてください。
迷惑メールを報告する手順2ステップ
迷惑メールのほとんどはホスティング業者やプロバイダーのメール送信機能を利用して送られています。大半のホスティング業者では迷惑メールの通報窓口を設けており、ユーザーの迷惑行為が判明した場合は何らかの処置をとっています。
通報する際には、迷惑メールの送信元となるメールサーバーと運営会社を特定する必要があります。
1. E-mailのヘッダー情報を確認
ヘッダー情報にはインターネット上で宛先へ届けるのに必要な情報や通信記録が記述されています。ただし、メールサーバーや利用するメールソフト※2により表示されるヘッダー情報には差異があります。
※2 パソコンでメールを送受信するためのソフトウェア(Microsoft Outlook や Apple Mail)
▼ ヘッダー情報の例Return-Path:<yamada@example.com>
Content-Type:text/plain; charset=ISO-2022-JP
Received-Spf:pass (m5.valueserver.jp: SPF record at globalsign.com designates 157.7.184.35 as permitted sender)
Delivered-To:admin@value-domain.com
Received:(qmail 6642 invoked by uid 89); 10 Jan 2020 14:00:06 +0900
Received:from m5.valueserver.jp (157.7.184.35) by m5.valueserver.jp with AES256-GCM-SHA384 encrypted SMTP; 10 Jan 2020 14:00:06 +0900
From: 田中 太郎<info@example.net>
▼ ヘッダーの項目Return-Pathエラーメールの返信先(任意に設定できます)Delivered-To宛先のメールアドレスReceived: from送信者が利用しているサーバーのURLやIPアドレスFrom差出人のメールアドレス(任意に設定できます)メールの送信元を割り出すには Received: from の情報が大切です。メールソフトに表示される差出人の「From」は簡単に詐称できてしまうため、本当の送り主をヘッダー情報で確かめる必要があります。
ヘッダー情報の見方はメーラーによって異なります。
▼ Outlook
メールを別ウィンドウで開き「ファイル > プロパティ」を開きます。
▼ mail
メールを開き、ツールバーの「表示 > メッセージ > すべてのヘッダ」を選択します。
▼ G-mail(Webメール)
メールを開き、右上にある「その他 > メッセージのソースを表示」をクリックします。
2. 送信元メールサーバーやIPアドレスを特定
特定したヘッダー情報をWebサービスの「aguse」に入力すれば、送信元のサーバーやIPアドレスを特定できます。
aguseを利用する際は、ヘッダー情報の「Received: from」に書かれているサーバーURLもしくは、IPアドレスを入力してください。ヘッダー情報の例の青字で書かれた「m5.valueserver.jp(サーバーのURL)」「157.7.184.35(IPアドレス)」のどちらかです。
調査結果に表示される「登録者名(もしくは運営組織)」がメール送信元になるメールサーバーの運営会社です。下にある「WHOISで調べる」を押すと、運営会社の詳細が明記されています。
バリュードメインのユーザーが送信元だった場合
aguseの調査結果で運営組織に「DigiRock, Inc.」と表示された場合は、バリュードメイン「違反報告・調査依頼ページ」から通報をお願いします。送信する際は、フォームの内容欄に迷惑メールの内容文とヘッダー情報を貼り付けていただきますよう、ご協力ください。
いただいた情報を元に、迷惑行為を行っているユーザーに対して警告やサーバーの利用停止措置を行います。後日、対応結果についてあなたのメールアドレス宛に返信および報告いたします。
運営組織が海外の企業で通報先や手段が分からない場合は、迷惑メール相談センターが設けている「違法な広告メール受付用メールアドレス:meiwaku@dekyo.or.jp」へお送りいただきますよう、お願いいたします。
おわりに
迷惑メールにはただのイタズラから詐欺まで、送信者の目的に応じてさまざまな種類があります。迷惑メール対策をしないと大量のメールを受け取ってしまい、メールサーバーの容量を無駄遣いしてしまいます。
また、ひどい場合だと金銭的な損失を被るリスクもあるので、適切な対処法を取り入れるべきです。最後に、迷惑メールの対策について以下にまとめました。
- 迷惑メール対策で最も有効な方法は、そもそも受信しないこと
- 迷惑メールを受信してしまった場合は返信したり、本文中に記載されたURLやバナーをクリックしないこと
- 迷惑メール対策としてプロバイダーやホスティング会社が提供するフィルターの利用や、セキュリティソフトをインストールする
- 送信元のサーバーを調べて、その運営会社に通報することが根本対策になる
世界中で送られるメールの4割が迷惑メールと言われていることから、常日頃から危機に晒されていると言っても過言ではありません。迷惑メールから自分の身を守るだけではなく、加害者にならないためにもあらゆる対策を取り入れて、未然にトラブルを防ぎましょう。
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