サイトスピードを改善!PageSpeed Insightsを使った計測方法も

サイトスピード(サイト速度)は、Webページがユーザーの画面に表示されるまでの時間を指します。サイトの表示が遅いと、訪問者が待ちきれずに離れてしまうことも・・
「どうやってサイトスピードを測ればいいの?」、「改善方法が分からない…」と感じている方にサイトスピードを計測・改善する具体的な方法をわかりやすく解説します。
さらに、Googleの便利なサイトスピード計測する無料ツール「PageSpeed Insights」の使い方や、サイトスピードが遅くなる原因についても紹介します。
現在、格安サーバーやスペックの低いサーバーを使用している場合、高速で信頼性の高いサーバーに移行することで、サイトスピードを劇的に改善できる可能性があります。
乗り換えを検討中なら、Litespeed採用のハイスペックサーバー「コアサーバーV2プラン」は、速度と安定性を兼ね備えサーバーとドメインセットで月額390円~利用できるのでおすすめです。
サーバースペックを高めてサイト速度を改善したいなら、ぜひコアサーバーをチェックしてください。
サイトスピード(サイト速度)とは?
サイトスピード(サイト速度)とは、ユーザーがWebサイトにアクセスした後にページが表示されるまでの速さのことです。
サイトスピードが速いと、ユーザーはページの読み込みを待つ時間が短縮され、ストレスなくコンテンツを楽しむことができます。その結果、ユーザー満足度が向上し、サイトの信頼感もアップします。
サイトスピードは
- 画像や動画の数や容量
- HTMLやCSS、JavaScriptといったファイルの記述方法
- 利用しているレンタルサーバーのスペック
などによって変化します。
Webページが表示される仕組み
以下は、WebページがGoogle ChromeやMicrosoft Edge、Safariなどのブラウザに表示される仕組みです。

- DNSサーバーへWebサーバーのアドレスを問い合わせる
- DNSサーバーからIPアドレスが送信される
- WebサーバーにアクセスしてWebページのデータが要求される
- Webサーバーからデータが送信されページが表示される
そもそもWebページは以下のプログラムで構成されています。
HTML | ページ内のテキストや見出しを決めるファイル |
---|---|
CSS | ページの見た目やデザインを決めるファイル |
JavaScript | ページに動きをつけるファイル |
これらのファイルはWebサーバーに保存され、ブラウザからのリクエストを受けてデータが表示される仕組みになっています。この連携がスムーズだと、サイトスピードが向上します。
またDNS(Domain Name System)サーバーはドメインをIPアドレスに変換するためのサーバーであり、IPアドレスからWebサーバーの住所を特定します。

Webページが表示される仕組みを知っておけば、サイトスピードが遅い原因や改善方法も理解しやすくなるのでチェックしておきましょう。
DNSとは?については以下でわかりやすく解説しています。
サイトスピードを改善するメリット
サイトスピードを改善するメリットは以下の通りです。
- ユーザー体験が向上する
- ページのSEO評価(検索結果)が上がる
- 成約率・売上アップにつながる
サイトスピードはユーザー体験向上やWebサイトの評価を高めるために重要な要素になります。
ここからサイトスピードを改善することで得られるメリットについて詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてください。
ユーザー体験が向上する
サイトスピードを改善することで、Webサイトを訪れるユーザー体験を向上させることができます。
ユーザーがWebサイトにアクセスしてもなかなかページが表示されない場合、ストレスを感じて別のWebサイトに移動してしまう可能性が高いからです。
Google の調査では、モバイルページの読み込み速度が 3 秒以上かかると 53% の訪問者がそのサイトを離脱するということがわかっており、潜在顧客を逃さないために、モバイルサイトの読み込み速度は非常に重要な要素と言えます。
Think with Google
Googleのマーケティング情報サイトによると、ページの読み込み速度が3秒以上かかると53%の訪問者がサイトを離脱するという調査結果が出ています。
せっかくWebサイトに訪れたユーザーを離脱させないためにも、サイトスピードの改善は重要です。
ページのSEO評価(検索結果)が上がる

サイトスピードを改善することで、ユーザー体験が向上するだけでなく、検索エンジンがページを高く評価するため、SEO評価(検索結果の順位)を向上させる大きなメリットがあります。
Search Engine Optimizationの略。日本語で「検索エンジン最適化」という意味。
Webサイトの内容をGoogleなどの検索エンジンに評価されやすいように最適化することで、検索結果で上位表示させるための施策。
Googleでは、サービスやウェブの速度にこだわっていることをご存知かもしれません。その取り組みの一環として、本日、検索ランキングアルゴリズムに「サイト速度」という新しい要素を取り入れました。
Google for Developers
Googleは2018年から、サイトスピードを検索順位の評価基準に取り入れています。これは、ユーザー体験の向上を重視するGoogleが、スピーディーに表示されるサイトを「ユーザーにとって価値が高い」と判断しているためです。
その結果、サイトスピードを向上させることは、SEO評価を高め、検索エンジンからより多くの訪問者を集める大きなメリットにつながります。
ホームページのSEO対策について詳しく知りたい人は、下記ページも参考にしてください。
成約率・売上アップにつながる
サイトスピードを改善することで、Webサイトの成約率や売上アップにつながるというメリットもあります。
サイトスピードが速くなると、ユーザーがページを離れる確率が低くなり、より多くのユーザーがコンテンツを閲覧してくれます。その結果、最終的な成約率や売上の向上にもつながるのです。
読み込み時間がわずか 100 ミリ秒遅れると、コンバージョン率が最大 7% 下がる
Akamai
Akamaiが2017年に実施した調査によると、ページの読み込み時間がわずか100ミリ秒遅れるだけで、コンバージョン率(成約率)が最大7%下がるというデータが出ています。
100ミリ秒とは0.1秒のことなので、ユーザーはそれだけページの表示速度に対して敏感な反応をもっているといえるでしょう。
Webサイトの成約率や売上を最大化させるためにも、サイトスピードの改善は重要になります。
サイトスピードが遅くなる3つの原因
サイトスピードが遅くなってしまう原因として考えられるのは以下の3つです。
- 画像や動画の容量が大きすぎる
- HTML・CSS・JavaScriptなど外部ファイルが重い
- レンタルサーバーのプランがサイトと合っていない
もし自サイトのサイトスピードが遅いと感じているのであれば、上記の原因をチェックするのがおすすめです。
ここからそれぞれの項目について、1つずつ詳しく解説していきます。
画像の容量が大きすぎる
Webサイトに掲載している画像の容量が大きすぎる場合、サイトスピードが遅い原因になっている可能性があります。
画像はテキストに比べて容量が大きいため、大量の画像を掲載したページは読み込みに時間がかかってしまうからです。
また画像サイズが大きすぎたり解像度が高すぎる画像をそのままアップロードしてしまうと、サイトスピードが遅くなる原因になるため注意してください。以下は、画像サイズの目安です。
推奨目安 | |
---|---|
ファイルサイズ | 1枚あたり200KB以下 |
解像度 | 最大1920×1080ピクセル以下 |
もし画像のファイルサイズを意識せずページに掲載していたのなら、画像の圧縮ツールや最適化プラグインを活用することで、サイトスピードの改善ができる可能性があります。
HTML・CSS・JavaScriptなど外部ファイルが重い
Webサイトを構成するHTMLやCSS、JavaScriptといった外部ファイルが重いと、読み込みに時間がかかってサイトスピードが遅くなる原因になります。
これらのファイルに記述されている内容に無駄な部分が多かったり、使っていない部分が多かったりすると読み込みに時間がかかってしまうのです。
他にもCSSやJavaScriptのファイル数が多すぎると、読み込みに時間がかかってサイトスピードが遅くなってしまうでしょう。
1つ1つのファイルから無駄な記述を省いたり、複数のファイルを1つにまとめることで読み込み速度を改善することが可能です。
レンタルサーバーのスペックがサイトと合っていない
サイトスピードが遅くなってしまう原因は、Webサイト側だけでなくサーバー側にある可能性も考えられます。
利用しているレンタルサーバーのスペックが低い場合、複数ユーザーがサイトに訪れた際にリクエストを処理しきれずに表示速度が遅くなってしまうのです。
もし現在スペックの低いレンタルサーバーを契約していてサイトスピードが遅いのに悩んでいるのであれば、スペックの高いレンタルサーバーに乗り換えることでサイトスピードを改善できる可能性があるでしょう。
サイトスピードを改善する方法5選
サイトスピードを改善する方法は以下の5つです。
- 画像のファイルサイズを最適化する
- HTML・CSS・JavaScriptファイルを最適化する
- ブラウザキャッシュの有効期限を設定する
- 画像の遅延読み込みを行う
- サイトに対して最適なスペックのサーバーを利用する
現在サイトの表示速度が遅いと悩んでいるのであれば、上記の方法を試してください。
ここからそれぞれの改善方法について、1つずつ詳しく解説していきます。
画像のファイルサイズを最適化する
最も簡単に行えるサイトスピード改善方法は、画像のファイルサイズを最適化することです。
サイズや容量が大きすぎる画像をページに掲載するとサイトスピードが遅くなる原因になってしまうため、最適なサイズや容量に調整することでサイトスピードを改善できるでしょう。
例えばサイズが大きすぎる画像をそのままアップロードせず、幅や高さを小さくしてからページに掲載するようにしてください。
また「TinyPNG」のような画像の容量を圧縮してくれるウェブサービスを利用すれば、画質を低下させることなくファイルサイズのみを小さくすることが可能です。

今まで画像のサイズ調整や圧縮を行っていなかったのであれば、最適化することでサイトスピードが改善する可能性があります。
HTML・CSS・JavaScriptファイルを最適化する
Webサイトを構成するHTMLやCSS、JavaScriptといったファイルを最適化するのもサイトスピードを改善する方法です。
ファイルはプログラミング言語で記述されていますが、無駄なコードや現在は使っていないコードを削除することで読み込みがスムーズになりサイトスピード改善につながります。
ただしプログラミングの知識がない人が安易にコードを削除してしまうとサイトのデザイン崩れが起こる可能性もあるため、プログラミングの知識がある人に依頼するのがおすすめです。
また簡易的に対応したいという場合には、「Minify」という圧縮ツールを使ってください。

MinifyはCSS・JavaScriptのコードから無駄な部分を削除して圧縮してくれるツールで、プログラミングの専門知識がなくても簡単にファイルの最適化が可能です。
コードの中身自体は変更しないので、サイトの表示はそのままでファイルサイズのみを軽量化できます。
ブラウザキャッシュを活用する
ブラウザキャッシュの有効期限を設定するのも、サイトスピード改善に有効な方法です。
ユーザーが訪れたWebページのデータ(画像、CSS、JavaScriptなど)を一時的にブラウザ内に保存する仕組み
もしブラウザキャッシュの有効期限が設定されていない場合、Webページのデータを毎回読み込む必要があるため表示速度は常に同じになります。
対してブラウザキャッシュが設定されていれば、一度アクセスしたWebページの読み込みを行う必要がないため短時間でサイトを表示させることが可能です。
ブラウザキャッシュの有効期限を設定するには「.htaccess」というファイルに記述を行う方法がありますが、初心者にはハードルが高いのであまりおすすめできません。
コアサーバーは「Litespeed Cache」というプラグインに対応しており、有効化することでキャッシュを活用してページの表示速度を改善できます。
キャッシュを活用してサイトスピードを改善したいと考えているのであれば、Litespeed採用のコアサーバーV2プランをご検討ください。
以下でLiteSpeed Cacheのインストールから設定までを詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
画像の遅延読み込みを行う
画像の遅延読み込み設定を行うのも、サイトスピード改善に有効な方法になります。
遅延読み込みとはユーザーの画面に表示されている部分の画像のみ読み込みを行い、画面に表示されていない画像はスクロールされてから読み込む仕組みです。
遅延読み込みの設定をしていないと、ユーザーの画面に表示されていない画像もすべて読み込むようになっています。
そのため長いWebページを表示する際に読み込みに時間がかかってしまうため、サイトスピードが遅くなってしまうのです。
遅延読み込みの設定をするには、JavaScriptライブラリのひとつである「Lazy Road」を使います。
- サイトの内か内にscriptタグを設置する
- 画像のimgタグに記述を行う
- タグの最後でlazyload()関数を呼び出す
ここからそれぞれの設定方法について詳しく解説していきます。
サイトの<head>内か<body>内にscriptタグを設置する
Webサイトの<head>内または<body>内にloadload.jsを呼び出すためのscriptタグを設置します。
<script src=”https://cdn.jsdelivr.net/npm/[email protected]/lazyload.min.js”></script>
設置するのは<head>内または<body>内どちらでも大丈夫です。
画像のimgタグに記述を行う
続いて、各ページの画像を表すimgタグに以下の記述を行ってください。
<img class="lazyload" width="〇〇" height="〇〇" data-src=”img/logo.png” alt=”〇〇” />
「width="〇〇"」には画像の横幅を、「 height="〇〇"」には画像の高さを記述しましょう。
また、「alt=”〇〇”」には画像の内容を表すテキストを入力するようにしてください。
<body>タグの最後でlazyload()関数を呼び出す
<body>の最後にlazyload()関数を呼び出す以下の記述を行います。
<script>
lazyload();
</script>
画像の数が多いとimgタグへの記述が多く作業量がかかりますが、Webページのサイズが大きい場合には設定を検討してください。
サイトに対して最適なスペックのサーバーを利用する
サイトに対して最適なスペックのレンタルサーバーを利用するのもサイトスピード改善におすすめの方法です。
スペックの低いレンタルサーバーを利用している場合、アクセス数が多くなったときにリクエストを処理しきれずサイトスピードが遅くなる原因になってしまいます。
サイトのアクセス数に対して最適なスペックのレンタルサーバーを利用すれば、サーバーの応答時間が短縮されてサイトスピードが改善する可能性が高いです。
弊社運営のコアサーバーV2プランはLitespeed採用のハイスペックサーバーであり、大量のアクセスが発生しても安定したサイトスピードを維持できます。
Litespeedを採用しているサーバーの中でも、月額390円〜という価格帯で利用できるものは非常に少なく、コストパフォーマンスに優れています。
現在、スペックの低いレンタルサーバーを利用している場合、乗り換えを検討する価値は十分にあるでしょう。
サーバー移行の手順や注意点については下記の記事でも詳しく解説しているので、こちらもぜひ参考にしてください。
サイトスピードを測定できるツール3選
サイトスピードを測定できるおすすめのツールは以下の3つです。
- PageSpeed Insights
- Lighthouse
- Pingdom Website Speed Test
現在のサイトのスピードを測定したいのであれば、上記のツールを利用するのがよいでしょう。
ここからそれぞれのツールについて、1つずつ詳しく解説していきます。
PageSpeed Insights

PageSpeed Insights(ページ・スピード・インサイト)は、Googleが提供している無料の表示速度測定ツールです。
測定したいWebページのURLを入力して「分析」ボタンをクリックすれば、簡単にサイトの表示速度を測定できます。
表示速度だけでなくサイトスピードを改善するための項目も教えてくれるため、ページのどの部分を改善すればいいのかを調べるのにも最適です。
PageSpeed Insightsの具体的な使い方については、下記項目で解説しています。
Lighthouse

Lighthouse(ライトハウス)はWebページの表示速度を計測できるGoogle Chromeの拡張機能です。
Google Chromeを利用していれば無料で使用できるので、手軽にWebページの表示速度を測定したい人には向いているでしょう。
Google Chromeを開いた状態で「Lightghthouse」へアクセスし、「Chromeに追加」ボタンをクリックすればOKです。

Google Chromeブラウザ右上の拡張機能アイコンをクリックし、「Lighthouse」のアイコンをChromeに固定しておきましょう。

サイトスピードを計測したいWebページを開いた状態でLighthouseのアイコンをクリックし、「Generate report」ボタンをクリックすれば計測可能です。

ブラウザ上で手軽にサイトスピードを計測したいのであれば、Lighthouseのツールもぜひ活用してください。
Pingdom Website Speed Test

Pingdom Website Speed Test(ピンダム・ウェブサイト・スピード・テスト)はより詳しい分析が可能な表示速度計測ツールです。
サイトスピードを測定したいページのURLを入力し、7つの地域を選択し「START TEST」をクリックすれば計測できます。
計測結果としては下記のような項目が表示されます。

- パフォーマンスグレード
- 合計ページサイズ
- 合計読み込み時間
- リクエスト数
さらにページ下部には改善すべき項目についても表示されるため、どのような点を修正すればいいかの分析も可能です。
ただし表示がすべて英語になるため、英語が苦手な方は分析結果を翻訳しながら利用する必要があるでしょう。
PageSpeed Insightsの使い方
ここでは最も一般的なサイトスピード計測ツールであるPageSpeed Insightsの使い方について解説していきます。
- 計測対象ページのURLを入力する
- 計測結果を確認する
これから自サイトの表示速度を分析したいのであれば、ここから紹介する方法を参考にしてください。
計測対象ページのURLを入力する
まずは「PageSpeed Insights」にアクセスし、計測対象ページのURLを入力して「分析」ボタンをクリックしてください。

このような形で測定結果が表示されました。

ここから計測結果の見方について詳しく解説していきます。
計測結果を確認する
PageSpeed Insightsの計測結果には、大きく分けて下記の2つが表示されます。
- 実際のユーザーの環境で評価する
- パフォーマンスの問題を診断する
以下でそれぞれの計測結果の見方について、詳しく解説していきます。
またPageSpeed Insightsでの測定結果で「改善が必要」または「低速」と出てしまった場合には、以下の項目からサイトスピードの改善を行うのがおすすめです。
実際のユーザーの環境で評価する
「実際のユーザーの環境で評価する」に計測結果が表示されます。

URLを入力したページの過去28日間のユーザーデータに基づいて、以下5つの結果が表示されるような形です。
ウェブに関する主な指標の評価
Largest Contentful Paint (LCP) |
ページにアクセスした際に最も大きいコンテンツ(テキストや画像)が表示されるまでにかかる時間。 |
---|---|
Interaction to Next Paint (INP) |
ユーザーがWebページの操作をしたときから、ブラウザが操作に応答するまでの時間。 |
Cumulative Layout Shift (CLS) |
ページの表示中に発生した予期せぬレイアウトのズレを測る指標。0に近いほどレイアウトのズレが少ない。 |
その他の重要な指標
First Contentful Paint (FCP) |
ユーザーがURLをクリックしてから、データを読み込んでブラウザで表示を開始するまでの時間。 |
---|---|
Time to First Byte (TTFB) |
ブラウザがサーバーから最初の1バイトを受け取るまでにかかる時間。 |
「ウェブに関する主な指標の評価」の指標の目安は下記になります。
良好 | 改善が必要 | 低速 | |
---|---|---|---|
LCP | 2.5秒以下 | 4秒以下 | 4秒を超える |
INP | 200ミリ秒以下 | 500ミリ秒以下 | 500ミリ秒を超える |
CLS | 0.1以下 | 0.25以下 | 0.25を超える |
参考:Search Consoleヘルプ「ウェブに関する主な指標レポート」
検索結果でのランキングを上げ、全般的に優れたユーザー エクスペリエンスを提供できるよう、サイト所有者の皆様には、Core Web Vitals を改善することを強くおすすめします。
ページエクスペリエンスのGoogle検索結果への影響について
上記のGoogle公式ページにも記載があるように、Core Web Vitalsと呼ばれる、
- LCP
- FID
- CLS
の3つの指標はGoogleが検索結果での順位に影響を与えると公表しています。
すべての指標で「良好」になるように、サイトスピードの改善を図るのがおすすめです。
パフォーマンスの問題を診断する
「パフォーマンスの問題を診断する」の計測結果には、「Lighthouse」という計測ツールでの分析結果が表示されます。

実際のユーザー環境でのデータが反映されるわけではないため、あくまで参考数値として考えるのがよいでしょう。
サイトスピードの全体的なパフォーマンスが「0〜100」のスコアで表示されます。
良好 | 90〜100 |
---|---|
改善が必要 | 50〜89 |
低速 | 0〜49 |
さらに右側の「ビューを開く」から、以下の詳細な指標を確認可能です。

First Contentful Paint (FCP) |
テキストまたは画像が初めてペイント(表示)されるまでにかかった時間。 |
---|---|
Total Blocking Time | タスクの処理時間が50ミリ秒を上回った場合の、コンテンツの初回ペイント(表示)から操作可能になるまでの合計時間(ミリ秒)。 |
Speed Index | ページのコンテンツが取り込まれてから表示されるまでの速さ。 |
Largest Contentful Paint (LCP) |
最も大きなテキストまたは画像が描画されるまでにかかった時間。 |
Cumulative Layout Shift (CLS) |
ビューポート内の視覚要素がどのくらい移動しているかを測定する指標。 |
こちらの分析結果もサイトスピード測定の参考にするとよいでしょう。
サイトスピードの計測・改善に関するQ&A
サイトスピードの計測・改善に関するよくある疑問は以下の通りです。
- PageSpeed Insightsでモバイルだけ速度が遅いときの改善方法は?
- サイトスピードを改善するためのツールは?
- PageSpeed Insightsの結果は意味がない?
ここからそれぞれの疑問について、1つずつ詳しく解説していきます。
PageSpeed Insightsでモバイルだけ速度が遅いときの改善方法は?
PageSpeed Insightsでモバイルだけ速度が遅くなるときの改善方法としては、基本的にデスクトップと変わりません。
具体的には下記のような改善方法が考えられるでしょう。
- 画像のファイルサイズを最適化する
- HTML・CSS・JavaScriptファイルを最適化する
- ブラウザキャッシュの有効期限を設定する
- 画像の遅延読み込みを行う
- サイトに対して最適なスペックのサーバーを利用する
PageSpeed Insightsの仕組みとして、海外からスコアの測定を行うため、4G回線を前提としたモバイルのスコアが低くなりやすいという要因もあります。
また、スマートフォンの場合にはPCに比べてデバイスのスペックが低い傾向にあるため、大量のデータや複雑なソースコードを処理するのに時間がかかりやすいのも原因として考えられるでしょう。
しかし、モバイルでもデスクトップでもサイトスピード改善のために行うべきことは変わらないため、本記事の内容を参考に実践してみてください。
サイトスピードを改善するためのツールは?
サイトスピードを改善するためのツールとしては上記があげられます。
ツールを使ってサイトスピードを改善したいと考えているのであれば、上記のようなサービスを利用するのがおすすめです。
ただしツールを導入する前に本記事で紹介しているサイトスピード改善方法である画像やファイルの最適化、画像の遅延読み込み、サーバースペックの見直しなどを先に行うようにしてください。
一般的なサイトスピード改善方法を試しても表示速度が改善しないのであれば、ツールの導入を検討してもよいでしょう。
PageSpeed Insightsの結果は意味がない?
PageSpeed InsightsはGoogleが提供しているサイトスピード測定ツールですが、測定結果に関してはあくまで参考値と考えたほうがよいでしょう。
測定結果を参考値として考えたほうが良い理由としては、下記があげられます。
- 計測するタイミングによって結果が変わる
- スコアの算出基準が数年で変わる
- 台湾など海外サーバーから測定が行われる
結果に意味がないとまでは言いませんが、「PageSpeed Insightsの点数が良好になるまで改善を続けなければいけない!」と思い込む必要はないということです。
ソースコードの修正などはプログラミングの専門知識がなければ難しい部分なので、「できる範囲の改善方法を実践してスコアが改善したらOK」くらいに考えてください。
まとめ:サイトスピードの計測・改善を実践してみましょう
ここまでサイトスピードの測定方法や改善方法について詳しく解説してきました。
サイトスピードとはユーザーがWebページを訪れた際にページが表示されるまでの時間のことです。
サイトスピードが遅いとユーザーがストレスを感じやすくなり、離脱が増えたり成約率や売上が下がってしまうなどのデメリットがあります。
「PageSpeed Insights」などの無料ツールで測定を行い、表示速度が悪いようであればサイトスピードの改善を行うようにしてください。
あなたのWebサイトのサイトスピードを改善して、ユーザーがストレスなくサイトを訪問できるようにしていきましょう。
また、現在あなたが格安サーバーやスペックの低いサーバーを使っているのであれば、コアサーバーへの乗り換えを行うことでサイトスピードが改善する可能性があります。
コアサーバーV2プランはLitespeed採用の高性能サーバーとなっており、業界でも最高水準の表示速度を実現しています。
Litespeedを採用しているサーバーの中でも、月額390円〜という価格帯で利用できるものは非常に少なく、コストパフォーマンスに優れています。サイトスピード改善を求めているのであればぜひ移行をご検討ください。
サーバー移行の手順や注意点については下記の記事でも詳しく解説しているので、こちらもぜひ参考にしてください。
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