サブドメインとは？メリットや作り方・サブディレクトリとの違いを解説！

2022年7月13日2025年5月17日ドメイン

「独自ドメイン？サブドメイン？サブディレクトリ？」
Webサイトを運営しようと思ったとき、こうした用語がたくさん出てきて、戸惑った経験はありませんか？

中でも「サブドメイン」とは、「〇〇.com」の前に任意の文字列を追加し、「□□.〇〇.com」のように区分けされたドメインのことを指します。

しかし、独自ドメイン・サブドメイン・サブディレクトリの違いがよく分からない…という方も多いはずです。
今回は、それぞれの違いをわかりやすく解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

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サブドメインとは？

サブドメインとは、メインサイトとは別にサイトを運営する際に本体ドメインをベースにして設定するドメインのこと。

メインサイトの「〇〇.com」を元にする場合、「□□.〇〇.com」のような形式で本体ドメインのURLの前に文字列が入っているのがサブドメインです。

例えばYahoo!のドメインを見てみると、下記のようにサブドメインで複数のサイトを運営しています。

Yahoo!知恵袋	https://chiebukuro.yahoo.co.jp/
Yahoo!オークション	https://auctions.yahoo.co.jp/
Yahoo!ニュース	https://news.yahoo.co.jp/
Yahoo!不動産	https://realestate.yahoo.co.jp/

Yahoo!の場合はメインとなる検索エンジンとは別サービスのサイトを立ち上げるために、サブドメインを使っています。

サブドメインを利用することで、元ドメインは同じものを使用しながらデザインや目的が異なる新しいサイトを立ち上げることが可能。

このようにサブドメインは、メインサイトとはまったく異なるジャンルのサイトを新しく作ることを目的として使われます。

ドメインについてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

サブドメインを使うメリット

サブドメインを使うメリットとしては上記３つがあげられます。

追加でドメインを購入せずに新サイトを作ることができる点や、メインサイトの評価を活かしやすい点がメリットです。

ここからそれぞれのメリットについて詳しく解説していきます。

ドメイン費用をかけずに別サイトを作れる

サブドメインを利用すれば追加でドメイン費用をかけずに別サイトを新しく作ることが可能です。

新しいサイトを作るとき、普通は「ドメイン」を新しく買う必要があります。
ドメイン費用は年間1,000〜3,000円ほどかかります。

しかし、「サブドメイン」を使えば、追加のドメイン費用なしで新しいサイトが作れます。

例えば、大手サイト「Yahoo!」では

• 検索エンジン（www.yahoo.co.jp）
• ショッピングサイト（shopping.yahoo.co.jp）
• オークションサイト（auctions.yahoo.co.jp）

このようにサブドメインを使って、いろいろなサービスを運営しています。
新しくドメインを買わずにサイトを増やせるのがサブドメインの大きなメリットです。

サブドメインなら、メインサイトの影響を間接的に受けやすい

もう1つのメリットは、メインサイト（親サイト）の影響を間接的に受けやすいことです。

たとえば、すでに検索エンジンで高く評価されているメインサイトがあれば、そのサイトからリンクを張ったり、ブランドの信頼性を共有したりすることで、
サブドメインのサイトも集客しやすくなる場合があります。

実際に「Yahoo!知恵袋」や「Yahoo!ニュース」などは、Yahoo!という強力なブランドと内部リンク効果によって多くのアクセスを集めています。

内部リンクとは？
同じサイト内のページ同士をつなぐリンクのことです。

立ち上げたばかりのサイトでも、有利にスタートできる可能性があるのがポイントです。

ドメインパワーについては、下記の記事で詳しく紹介しています。こちらもあわせてご覧ください。

ブランドイメージを保ってサイト運営ができる

さらに、ブランドイメージの一貫性を守れるのもサブドメインの強みです。

たとえば企業サイトが新しいサービスを始めるとき、別のドメインにするとお客様が混乱する可能性があります。

しかし、サブドメインを使えば「同じブランドの仲間」として見てもらえるので安心です。
Yahoo!もこの方法で「ニュース」「Q&A」「オークション」などを展開しています。

サブドメインを使うデメリット

サブドメインを使うデメリットは上記３点です。

本体ドメインのパワーが弱い場合にはSEO効果が得られなかったり、ペナルティまで引き継いでしまう点がデメリットです。

ここからそれぞれのデメリットについて詳しく解説していきます。

SSL証明書の種類によっては追加の発行費用がかかる

SSL証明書とは、サイトとユーザーの通信を安全にするための「デジタルのカギ」のようなものです。

一般的な無料SSL（Let's Encryptなど）を使っている場合は、サブドメインを追加しても費用はかかりません。

しかし、企業サイト向けの有料SSL（OVやEV）を使っていると、サブドメインごとに追加の証明書発行費用がかかる場合があります。

特に会社名や所在地を認証しているSSLを利用している企業は注意が必要です。

SSL証明書の仕組みや種類については、以下で詳しく解説しています。

メインサイトのドメインパワーが低いと不利なことも

サブドメインは、メインサイトと基本的には別々に評価されます。
そのため、メインサイトのドメインパワーが低くても、サブドメインのSEOに直接の影響はありません。

ただし、メインサイトからサブドメインにリンクを張ったり、ブランドの知名度がある場合は、
間接的にサブドメインの評価が上がることがあります。

メインサイトが十分なパワーやアクセスを持っていない場合、サブドメイン単独でSEO効果を出すのが難しくなる可能性はあります。

メインサイトがペナルティを受けたら悪影響がある

もしメインサイトがGoogleのペナルティを受けた場合、サブドメインにも悪影響が及ぶことがあります。

ペナルティの主な原因は次のようなものです。

• 質の低いコンテンツがある
• 質の低いサイトからリンクされている

ペナルティを受けたくない場合は、サブドメインではなく新しいドメインを取得して、完全に別サイトとして運営する方法も検討しましょう。

質の低いサイトからのリンクを無効にする方法については、「バックリンクとは？」の記事で紹介しています。

サブドメインとサブディレクトリの違いとは？

サブドメインとサブディレクトリは、サイトを整理する2つの方法ですが、「別サイト」として扱うか「同じサイト」として扱うかが大きな違いです。

	サブドメイン	サブディレクトリ
Googleの扱い	別サイトとして扱われる	同じサイトとして扱われる
URL	https://●●.value-domain.com/	https://www.value-domain.com/●●
取り扱うテーマ	本体ドメインと異なるジャンル	本体ドメインと同ジャンル
SEO評価の関係	メインサイトと独立	メインサイトと共有
向いている用途	全く異なるサービス・テーマの展開	関連する内容・テーマの拡張

サブドメインは、別のサイトとしてGoogleに認識されます。まったく違うテーマやサービスを扱いたい場合に向いています。

Yahoo!の例：

検索エンジンから「別のサイト」として評価されるため、SEOも独立評価になります。

サブディレクトリは、同じサイトの一部としてGoogleに認識されます。似たテーマや関連する内容をまとめたいときに適しています。

価格.comの例：

メインサイトとSEO評価を共有できるため、検索順位にプラスの影響が出やすいです。

まったく新しいテーマやサービスを始めるなら「サブドメイン」、同じテーマ内でページを増やすなら「サブディレクトリ」がおすすめです。

サブドメイン活用法｜目的別おすすめ事例

サブドメインは、目的に合わせて複数のサイトを効率よく運営できる便利な仕組みです。
ここでは、代表的な3つの活用例をご紹介します。

企業サイトとブログを分けたい場合

公式サイトとブログでは役割が違うため、別々に管理すると運営しやすくなります。

ブログを blog.example.com のようなサブドメインにすれば、公式サイトと独立して運営でき、ブログのテーマに特化したSEO評価も受けやすくなります。

多言語サイトや地域別サイトの運営

海外展開や地域ごとの情報発信にもサブドメインが便利です。

言語や地域ごとに独立したサイトを用意することで、ユーザーごとの検索ニーズに的確に対応でき、SEO対策もしやすくなります。

キャンペーン・イベント用サイト

期間限定キャンペーンやイベントの告知サイトにもサブドメインは最適です。

本サイトと異なるデザインやコンテンツで運営でき、イベント終了後も簡単に非公開や削除が可能です。

サブドメインを活用すれば、ブログ、多言語サイト、キャンペーンなどさまざまな目的に合わせて効率的にサイト運営ができます。

まずは独自ドメインを取得し、サブドメイン活用を始めましょう。

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サブドメインの作り方（設定方法）

サブドメインの作成は、レンタルサーバーの管理画面（コントロールパネル）を使って簡単にできます。以下では、一般的な作り方と、コアサーバーでの具体例を紹介します。

今回は コアサーバー を例に、コアサーバーでのサブドメイン設定方法を解説します。

まだ独自ドメイン（例：example.com）を持っていない場合は、まず バリュードメイン でドメインを取得しましょう。サブドメインは、もとになる独自ドメインがないと設定できません。

まだドメインを取得していない場合は、まず バリュードメイン で取得しましょう。
ドメインの取得方法や注意点・費用については、以下の記事でわかりやすく解説していますので、あわせてご覧ください。

サブドメインに関するQ＆A

サブドメインに関する良くある疑問は上記の通りです。ここからそれぞれの項目について詳しく解説していきます。

サブドメインで運営されているサイトの事例は？

サブドメインで運営されているサイトの事例として身近なところだとYahoo!があげられます。

メインサイトとなるYahoo!の検索エンジンのサブドメインとして、

など様々な別サービスのサイト運営を行っています。

本体ドメインであるYahoo!のドメインパワーが強いため、サブドメインであるYahoo!知恵袋やYahoo!ニュースなどのページも評価が高まりやすいというメリットがあります。

Yahoo!のようにブランドイメージを維持しながら別サービスを展開したいという場合には、サブドメインを活用するのがおすすめです。

サブドメインがSEOに与える影響は？

サブドメインは基本的に「別のサイト」としてGoogleに評価されます。
そのため、本体ドメイン（メインサイト）のSEO評価を自動的に引き継ぐわけではありません。

ただし、次のような間接的な影響はあります。

• メインサイトからサブドメインに内部リンクを張れば、評価が一部渡される
• ブランド力やユーザーからの信頼が共通するため、アクセスが集まりやすい

サブディレクトリを使えば、本体ドメインと完全にSEO評価を共有できます。
特に同じジャンルの内容（例：ECサイト＋ブログ）を運営する場合、一般的にサブディレクトリを使う方がSEO集客に有利です。

例：

• ECサイト → https://example.com/
• 情報ブログ → https://example.com/blog/

この方法なら、本体ドメインの評価を活かして、新しいページも検索順位で有利になります。

サブドメインは別サーバーでも運用できる？

サブドメインは本体ドメインとは別のサーバーに設定して運用することが可能です。
たとえば、メインサイトはA社のサーバー、サブドメインはB社の高速サーバーで運用するといった使い分けができます。

その場合、ドメイン管理画面（例：バリュードメイン）でサブドメインのDNSレコード（AレコードやCNAME）を設定し、別サーバーのIPアドレスに向ける必要があります。

これにより、サービスごとに最適なサーバーを選べるため、負荷分散や用途別の最適化にも有効です。

サブドメインを別サーバーで運用する設定手順や活用方法については、以下の記事で解説しています。

まとめ：サブドメインの意味を知り正しい使い方をしよう

ここまでサブドメインの意味やメリット・デメリット、使い方などについて詳しく解説してきました。

サブドメインは本体ドメインとは区切って別サイトを運営できる仕組みであり、メインサイトのブランドイメージを保ちながら別サイトを立ち上げることが可能です。

新しくドメインを取得することなくサイトを立ち上げられたり、本体ドメインが持つSEO評価を間接的に受けやすくなるといったメリットがあります。

もしあなたがメインサイトの他に異なるジャンルのサイトを立ち上げたいと考えているのであれば、ぜひサブドメインの活用を検討してみてください。

弊社が運営するバリュードメインやコアサーバーでは、ドメインの取得やサブドメインの設定を簡単に行うことが可能です。

サイトの乗っ取りを防ぐセキュリティ対策にも力を入れているため、安心安全なサイト運営を行っていきたいのであればぜひチェックしてみてください。