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マルチドメイン(複数ドメイン)とは?初心者向けにメリット・デメリットや設定方法を解説

2023年5月19日ドメイン

マルチドメイン(複数ドメイン)とは?

「ドメインをいくつも持ってるけど、サーバーの管理がバラバラで大変…」
「複数のサイトを効率よく運用したい!」

そんな方におすすめなのが、「マルチドメイン対応」のレンタルサーバーです。
マルチドメインとは、ひとつのサーバーで複数の独自ドメインを運用できる仕組みです。
用途別にドメインを使い分けたい方や、サイトを増やしていきたい方にとって非常に便利な機能といえます。

この記事では、マルチドメインの仕組み・メリット・注意点から、おすすめサーバーの選び方まで初心者にもわかりやすく解説します。

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マルチドメイン(複数ドメイン)とは?

マルチドメインの仕組み

マルチドメインとは、1つのサーバーで複数の独自ドメインを運用できる仕組みのことです。
通常であれば、ドメインごとにサーバー契約が必要になりますが、マルチドメイン対応のサーバーを使えば、1契約で複数サイトをまとめて管理できます。

たとえば、あなたが「ブログ用」「ポートフォリオ用」「ECサイト用」と3つのドメインを使いたい場合でも、それぞれを1台のサーバー上で運用可能です。

コスト削減や管理の手間を抑えつつ、効率的に複数サイトを運営したい方にとって、マルチドメインは非常に便利な機能です。

マルチドメインがおすすめな人
  • 複数のWebサイトを運営したい方
     例:ブログ用・会社案内用・ECサイト用などでドメインを分けたい場合
  • 用途別にブランドを切り分けたい方
     例:サービスごとに独自ドメインを持ち、ブランディングを強化したい企業や個人事業主
  • ドメインを複数取得して保有している方
     例:将来使う予定のドメインをすでに取得済みの方
  • サーバー費用や管理の手間を抑えたい方
     1契約でまとめて運用できるため、コストや設定の手間を大幅に削減できます

マルチドメインのメリットとデメリット

マルチドメインのメリットとデメリットがわかりやすいよう、マルチドメインと個別サーバーの違いをまとめました。

マルチドメイン個別サーバー
コスト◎ まとめて安く済む△ ドメインごとに料金発生
管理の手間◎ 一括管理で効率的△ 個別設定が必要
障害時の影響△ 全ドメインが落ちる可能性あり◎ 他サイトへ影響なし
セキュリティ管理△ 設定に注意が必要◎ 分離されていて管理しやすい
サイト数制限◎ サーバーの仕様により多数運用可能※△ 各サーバーで運用可能だが契約数に応じてコスト増

※ただし、サーバーによっては運用可能なドメイン数に上限があることがあります。

マルチドメインのメリット

マルチドメインのメリットは以下の3つです。

マルチドメインのメリット
  1. 複数サイトをまとめて管理できる=運用がラク
  2. 独立したドメインでブランド展開やSEOにも有利
  3. サーバー契約が1つで済む=コスト削減

ここからそれぞれのメリットについて詳しく解説していきます。

複数サイトをまとめて管理できる=運用がラク

複数のドメインでサイトを運営していると、それぞれのサーバーで設定や更新を行うのは手間がかかります。
マルチドメイン対応のサーバーなら、1つの管理画面で複数サイトを一括操作できるため、運用効率が大幅に向上します。

たとえば、「会社のコーポレートサイト」と「店舗の紹介サイト」など、用途が異なる複数のサイトをまとめて管理することも可能です。
WordPressのインストール、SSL設定、メールアドレスの作成なども、ひとつのサーバー契約で完結します。

毎回別々にFTP接続したり、ログイン情報を切り替えたりする必要もなく、更新や保守の手間を大きく削減できます。

独立したドメインでブランド展開やSEOにも有利

マルチドメインを活用すれば、それぞれのサイトに独自のドメインを割り当てることができるため、サービスや事業ごとにブランドを明確に打ち出せます。

たとえば、

  • 「example-corp.jp」は会社紹介用
  • 「example-shop.jp」は店舗の販売サイト
  • 「example-blog.jp」はオウンドメディア用

といったように、目的に応じてドメインを分けることで、ユーザーにも覚えてもらいやすくなり、信頼性も高まります。

また、ドメインごとにSEO対策が行えるため、テーマ特化型サイトを複数運営することで検索エンジンからの評価も得やすくなります。
結果として、それぞれのドメインが異なるキーワードで上位表示される可能性も広がります。

ホームページのSEO対策については以下でくわしく紹介しています。

サーバー契約が1つで済む=コスト削減

通常、複数のドメインでサイトを運営する場合、それぞれのドメインごとにサーバーを契約すると、月額費用がその分だけ積み重なります。
たとえば3つのサイトを個別に運用すると、毎月1,000円×3で合計3,000円のコストがかかることもあります。

一方、マルチドメイン対応のサーバーなら、1契約で複数のドメインをまとめて運用できるため、サーバー費用を大幅に削減可能です。

さらに、コアサーバー(CoreServer)V2プランなら月額たった390円から、マルチドメインを“無制限”で利用できます。
サイト数が増えても追加費用は不要なので、将来的に複数サイトを運営したい方にもコスパ抜群です。

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マルチドメインのデメリット

レンタルサーバーでマルチドメイン運用を行う際のデメリットは以下の通りです。

マルチドメイン運用のデメリット
  1. サーバー障害が発生するとすべてのサイトが影響を受ける
  2. ドメインごとのリソース制御が難しい(共有のため)
  3. SSL設定や転送制限に制約が出る場合も

ここからそれぞれのデメリットについて詳しく解説していきます。

サーバー障害が発生するとすべてのサイトが影響を受ける

マルチドメイン運用では、1つのレンタルサーバーで複数のサイトをまとめて管理するため、サーバーに障害が発生すると、すべてのサイトが同時にアクセスできなくなるというリスクがあります。

たとえば、ハードウェアの故障やネットワークトラブルなどが起きた場合、一時的にあなたが運営するすべてのWebサイトが閲覧不能になる可能性があります。

そのため、マルチドメイン運用を行う際は、安定性と実績のある信頼性の高いサーバーを選ぶことが重要です。

レンタルサーバーの選び方に不安がある方やおすすめのレンタルサーバーランキングを知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

ドメインごとのリソース制御が難しい(共有のため)

マルチドメイン運用では、1つのサーバーの中で複数のサイトがリソース(CPU・メモリ・ディスク容量など)を共有して動作します。

そのため、ある1つのサイトで大量のアクセスや負荷が発生すると、他のドメインのサイトにも影響が出る可能性があります。
特に、アクセスの多いブログやECサイトなどを一緒に運用する場合は注意が必要です。

また、ドメインごとに細かくリソース配分を設定することは難しく、全体の負荷バランスを意識した運用が求められます。

SSL設定や転送制限に制約が出る場合も

マルチドメインに対応しているサーバーでも、ドメインごとに個別のSSL証明書が設定できなかったり、転送量の制限がドメイン単位で管理できない場合があります。

特に、無料SSLが1ドメインにしか対応していない場合や、1つのSSL証明書を複数ドメインに共通適用する仕様では、ドメインごとにHTTPS対応が難しくなり、セキュリティ面や信頼性に影響することも。

また、サーバー全体の転送量制限をすべてのドメインで共有する仕様の場合、一部のサイトのアクセスが多くなると、他のサイトの表示速度や安定性が損なわれる可能性もあります。

コアサーバーなら、マルチドメインでもすべてのドメインに無料SSLを個別設定可能。
転送量も大容量かつ安定しており、用途の異なる複数サイトも安心して運用できます。

ドメインを複数運用する理由

ドメインを複数運用する理由には、以下のようなものがあります。

実際に複数のドメインを運用する際は、まず希望するドメインが取得可能かどうかを確認してみましょう。
下の検索ボックスから、気になる文字列を入力して空き状況をチェックできます。

取得したいドメインをご入力ください

ドメインを複数運用する理由
  1. 用途によってサイトを分けたい
  2. 特定のテーマに特化したブログを運営したい
  3. テスト用のサイトを用意しておきたい

ここから、それぞれの理由を詳しく解説していきます。

用途によってサイトを分けたい

会社用のホームページと店舗のホームページでは、ターゲットや掲載情報、デザインの方向性がまったく異なることが一般的です。

このような場合、用途ごとにドメインを分けておくことで、ブランドや発信内容を明確に区別でき、ユーザーにも伝わりやすくなります。

ひとつのサーバーで複数ドメインを運用できるマルチドメイン対応のサーバーを使えば、別サイトを効率的に構築・管理することが可能です。

お店のホームページ会社のホームページの作り方を以下で紹介しています。ホームページ作成時の参考にしてください。

特定のテーマに特化したブログを運営したい

あなたが特定のテーマに特化したブログを運営したいと考えている場合にもマルチドメイン運用を活用できます。

ひとつのブログに複数ジャンルを詰め込むより、テーマごとにドメインを分けたブログを運営した方がSEO評価が高まりやすくなります

たとえば、ガジェットとペットという全く異なるジャンルのブログを運営したい場合、それぞれ独立した特化型ブログにすることで、検索エンジンにもユーザーにもわかりやすい構成になります。

マルチドメイン運用を活用すれば、ジャンルごとの特化ブログを効率的に立ち上げることができます。

テスト用のサイトを持ちたい

新機能の追加やデザイン変更を試したいとき、本番サイトでいきなり実施するのはリスクがあります。
そんな時に便利なのが、テスト用のドメインを使った検証環境の構築です。

新しい機能やデザインの変更をする際に、テスト用のサイトを利用することで本番環境に影響を与えずに検証を行えます。

あらかじめ別ドメインでテストサイトを用意しておけば、見た目や動作を本番に影響なく確認できるため、安全かつスムーズにサイト改善が行えます。

レンタルサーバーでマルチドメイン運用を行う方法

実際にレンタルサーバーのコアサーバーでマルチドメイン運用を行う方法について解説していきます。

  1. コアサーバーの管理画面にログインし、左側メニューの「ドメイン」をクリックします。
    コアサーバーのドメインメニュー
  2. 画面右上にある「新しく追加」ボタンをクリックします。
    コアサーバーのドメインを新しく追加
  3. 表示された欄に追加したいドメイン名を入力し、「作成」をクリックします。
    コアサーバーの新規ドメイン追加画面
  4. ドメイン名がリストに表示されていれば、ドメインの追加設定は完了です。
    コアサーバーの新規ドメイン追加画面

このドメインにWordPressをインストールすればウェブサイト運営を行うことが可能です。

マルチドメインでWordPressブログの始める場合は、以下の記事で初心者向けに解説しています。ぜひ参考にしてください。

マルチドメインに関するQ&A

マルチドメインに関する良くある疑問は以下の通りです。

マルチドメインに関するQ&A
  • マルチドメインはSEO対策に効果がある?
  • マルチドメインとサブドメインの違いとは?
  • マルチドメインとクロスドメインの違いとは?

ここからそれぞれの疑問について詳しく解説していきます。

マルチドメインはSEO対策に効果がある?

検索結果上位のイメージ

マルチドメインは適切な運用が行われた場合にはSEO対策に効果があると言えます。

各サイトで特定のテーマに特化したコンテンツを発信することで、専門性が評価されて検索順位が向上する可能性があるからです。

例えばさまざまなテーマを取り扱う雑記ブログよりも、ガジェットや釣りなど特定のテーマに特化したブログの方が専門性が高くなってSEO評価が上がりやすくなります。

マルチドメイン適切に運用すれば、SEO効果も十分に期待できます。

マルチドメインとサブドメインの違いとは?

  マルチドメイン サブドメイン
ドメイン数 複数 1つ
SEO評価 各ドメインごとに評価 メインのドメインの評価を引き継ぐ
運用コスト 高い 低い

マルチドメインとサブドメインの違いについて上記の表にまとめました。

マルチドメインが1つのサーバーで複数のドメインを運用するのに対して、サブドメインでは1つのドメインを切り分けて以下のように別サイトのように運用することが可能です。

サブドメインの例を説明した画像

例えば、Yahoo!の場合は以下のような形でサブドメインを使って複数のサービスごとのサイトを構築しています。

メインサイト https://www.yahoo.co.jp/
Q&Aサイト https://chiebukuro.yahoo.co.jp/
オークションサイト https://auctions.yahoo.co.jp/
ECサイト https://shopping.yahoo.co.jp/
ニュースサイト https://news.yahoo.co.jp/
不動産サイト https://realestate.yahoo.co.jp/

サブドメインを使うことでドメインのコストを抑えることができたり、SEO評価を引き継ぐことができるというメリットがあります。

ただし大元のサイトがペナルティを受けると他の運用サイトも影響を受けてしまうため、注意が必要です。

サブドメインの詳しいメリットや作り方について詳しく知りたい人は下記の記事も参考にしてください。

マルチドメインとクロスドメインの違いとは?

マルチドメインクロスドメインは、どちらも「複数のドメイン」に関係する用語ですが、意味や用途はまったく異なります。

マルチドメインクロスドメイン
意味1つのサーバーで複数の独自ドメインを運用する仕組み異なるドメイン間でデータのやり取りや連携を行う仕組み
主な用途サイトを用途別に分けて運用(例:会社用・店舗用)アクセス解析、広告計測、Cookie共有など
使用例example.com・example.net・example.jp を同一サーバーで管理ECサイトと外部決済ページ間でのGoogle Analytics連携など

例えばマルチドメインは、以下のように、用途の異なる複数ドメインを1つのサーバーでまとめて運用します。

  • example-blog.jp(ブログ用)
  • example-shop.jp(通販サイト用)

それぞれを個別に運営しつつ、1台のサーバーでまとめて管理できるのがマルチドメインです。

一方、クロスドメインは、異なるドメイン間でセッション情報や計測データを共有するための技術です。

たとえば、example.com から checkout.example-pay.jp へユーザーが遷移する際、Googleアナリティクスで一貫した計測を行うには、クロスドメイン設定が必要です。

こうしたケースでは、ドメインをまたいで通信・データ連携を行う「クロスドメイン設定」が必要になります。

マルチドメインは「複数ドメインをどう運用するか」、クロスドメインは「複数ドメインをまたいでどう連携・計測するか」。
意味も使い方もまったく異なるので、混同しないようにしましょう。

まとめ:マルチドメイン対応サーバーで効率的な運用を

マルチドメインは、1つのサーバーで複数のドメインをまとめて管理・運用できる仕組みです。
コスト削減・運用効率アップ・SEO最適化・ブランド戦略強化など、多くのメリットがあり、個人にも法人にもおすすめの運用方法です。

ただし、1台のサーバーに複数サイトが乗るため、安定性やサポートの充実したサーバー選びが重要です。

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Posted by admin-dev


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